元DeNA久保康友が来季もメキシコで現役続行 今季は奪三振王「来年も引き続き…」

同僚選手と記念撮影に臨んだ久保康友(中央)【写真:福岡吉央】
同僚選手と記念撮影に臨んだ久保康友(中央)【写真:福岡吉央】

今季154奪三振で初タイトルも「最後までプレーオフに向けて争いたかった」

 メキシカンリーグのレギュラーシーズンが29日(日本時間30日)に終了し、元DeNAでブラボス・デ・レオンでプレーする久保康友投手が154奪三振で奪三振王のタイトルを獲得した。昨年の米独立リーグに続き、海外2年目となった今季はレオンで開幕投手を務めるなど、チームのエースとして1年間ローテを守り、26試合に登板。うち先発は24試合で、今季通算成績は8勝14敗、防御率5.98。投球回もリーグトップの152イニングだった。

 久保は「結果的に1年目からタイトルを獲れたことは嬉しく思う」と話したが、チームの成績は南地区8チーム中7位に終わり、プレーオフには進出できず。「チームとしては、この時期に個人のタイトルを狙う状況は良くないこと。個人のタイトルを狙いにいくのではなく、最後までプレーオフに向けて争いたかった」と残念がった。

 日本ではゴロを打たせてアウトを取るスタイルの投手だった久保が、メキシコで三振を奪うスタイルへとモデルチェンジした理由は、メキシコの守備力と環境にあった。

 メキシコでは野手は打撃が最も重要視され、守備、走塁については打撃ほど練習時間も割かれない。そのため、日本と比べて選手の守備範囲は狭まり、一、三塁線への打球に対して飛びつこうとする選手も少なく、失策も多い。さらに、人工芝の一部の球場を除き、デコボコなグラウンドが多く、打球がイレギュラーする頻度も高い。そのため、いくらゴロを打たせても味方のエラーやイレギュラーによるヒットとなって走者を背負う確率が高まるため、確実にアウトを取るために三振を狙うスタイルへとモデルチェンジした。

メキシコではモデルチェンジ、スプリットや高め直球で奪三振

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