鷹・柳田、首位陥落危機を救う7号弾 前日2失策の汚名返上「野球の神様はいる」
復帰後は1勝6敗とチームは失速していた
■ソフトバンク 4-1 西武(1日・メットライフ)
ソフトバンクの柳田悠岐外野手が1日、敵地メットライフドームでの西武戦で貴重な先制弾を放った。3回に先制7号ソロを放ち、これが決勝弾。負ければ首位陥落となる大事な1戦で、主砲のバットがチームを救った。
左膝裏の肉離れでリハビリを行ってきた柳田。8月21日のオリックス戦(ヤフオク)で136日ぶりに1軍に復帰したが、その後、チームは1勝6敗と失速。5連敗で2位・西武にゲーム差なしまで追い詰められた。前日31日の試合では痛恨の2失策に無安打と散々だったが、この日の試合前には異例のノックを受け気合を入れ直した。
3回、十亀の投じた失投を見逃さなかった。直球を振り抜き、バックスクリーン右横に突き刺した。あまりの勢いに打球は高く跳ねあがり、球場の外へ。衝撃の一打に「甘い球をしっかり捉えて、追い込まれながらも自分のスイングができた」と頷いた。
「流れはある。自分の仕事をしたいと思っていた」と首位陥落の危機を救った柳田。前夜のミスを取り返す殊勲の一打に、「野球の神様はいるので」と大粒の汗を拭いながら球場を後にした。
(安藤かなみ / Kanami Ando)