西武快勝、辻監督は10試合連続打点の森を絶賛「すごい。見事。頼もしい」
9回に登板の野田は3四球でピンチ背負降板、監督は呆れ顔「投げたっけ?」
■西武 5-1 オリックス(3日・ほっと神戸)
西武が3日のオリックス戦(ほっと神戸)に完封勝ち。初回に中村の26号2ランで先制すると、9回に森の適時打などで3点を奪い、試合を決定づけた。先発のニールが7回途中無失点で自身8連勝となる9勝目(1敗)を挙げた。
ニールが先発した試合ではこの日を含めた直近11試合で一度も負けていない西武。この日も4番・中村が初回に26号2ランを放ち先制に成功。その後はオリックス先発・荒西の前に7回までわずか1安打のみに封じ込まれ追加点をあげることができずにいたが、9回に3番手・齋藤から森が右中間への適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。さらにこの日36歳の誕生日を地元で迎えた栗山に中越え二塁適時打が飛び出すなどこの回3点を追加。辻監督は10試合連続打点を叩き出している森について「すごいね。見事だし、頼もしい」と目を細めた。
先発のニールは7回途中5安打無失点で9勝目。9回に5番手で登板した野田が3四球でピンチを背負ったが、最後は守護神・増田が火消しし24セーブを挙げた。辻監督は「野田……、投げたっけ?」と呆れ気味。それでも先発・ニールの快投に話題が移ると「良かったね。インコースを突けるしストライク先行で自分の持ち味を出していた」と笑顔で評価した。完封ペースで試合を作っていたニールだが、7回1死一塁の場面で指揮官は継投を選択。「6回くらいからボール先行になり始めてたし、(打線の流れを)切りたかったので」と説明した。
この日は首位・ソフトバンクも勝利したため、ゲーム差は1のまま。辻監督は「(ソフトバンクの試合が)気にはなるが、その前に自分たちの目の前の試合を勝っていく。ベンチの雰囲気もいいし、やってくれると思いますよ」と一戦必勝を誓っていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)