タ軍傘下2Aヌマタ捕手のスケボー事故死に米追悼「本当に悲しい」「悲惨だ」
タイガース傘下2Aのヌマタ捕手はスケボー事故で負った頭部の怪我により死亡した
デトロイト・タイガース傘下2Aエリーのチェイス・ヌマタ捕手が2日(日本時間3日)、スケートボードの事故で負った頭部の怪我により死亡した。27歳だった。タイガースが同日に発表した。
地元紙「デトロイト・フリープレス」などによると、ヌマタ捕手は8月30日午前2時過ぎ、ペンシルベニア州エリーのダウンタウンエリアで事故に見舞われた。防犯カメラの映像ではスケートボードに乗っている最中、突然石にでも当たったかのように止まり、前方に転倒したという。その後病院で治療を受けていたが、帰らぬ人となった。エリー市警は「彼はスケートボードから転倒し、頭から地面に着地してしまったようだ。(地面に)倒れてすぐに意識を失ったようだ」と説明。事故の状況からスケートボードに乗って自宅に戻る途中だったとみられる。
ヌマタ捕手の急逝に米球界は悲しみに包まれた。ヤンキースの日系4世、カイル・ヒガシオカ捕手は自身のツイッターで「チェイスは間違いなく一緒に居て楽しい人だったし、僕が知る中で最もハッピーな人のうちの1人だった。この知らせは本当に悲しい。ご冥福をお祈りします、ブラザー」と綴り、マーリンズの日系3世、ジョーダン・ヤマモト投手も「君のことを僕は尊敬している! 人として正直で、面白くて、素晴らしいところをね! 君は多くの人にこれまで感動を与えてきたのさ! 君が逝ってしまっただなんて、信じられないよ! 本当にたくさんの人が君のことを恋しく思うことになるよ!」とツイートした。
チームメートも同じだ。歴代最多7度のサイ・ヤング賞を受賞したロジャー・クレメンス氏を父に持つ、タイガースの同僚、コーディ・クレメンス内野手は地元紙「デトロイト・フリープレス」で「現実とは思えない。実に悲惨なことだ」とコメント。ヌマタとアパートで共同生活を送っていた同僚のキャム・ギブソン外野手も同紙で「彼はいつもダンスをして、ジョークを飛ばしていた。みんなの明るい光だった。僕の将来について、何度心から向き合って話をしただろう。彼は常に僕を助けてくれた。ヌミ(ヌマタ)はこのチームの心の拠り所だった」と声を絞り出している。
ヌマタはハワイ州パールシティ出身。地元の高校を卒業後、2010年にドラフト14巡目でフィリーズに入団した。その後ヤンキースを経てタイガースへ。今季はここまで3Aトレドで6試合、2Aエリーで71試合に出場していた。両打ちの捕手で、マイナー通算575試合に出場し、打率.251、17本塁打だった。
(Full-Count編集部)