パ軍に内紛勃発 救援右腕が同僚と喧嘩→手術で今季絶望 GM苦言「許されない」
GMは苦言「この2人の行為はメジャーリーグの選手として許されない」
パイレーツは、カイル・クリック投手が利き手の右手人差し指の手術を受け、今季絶望となったと発表した。クラブハウス内で同僚のフェリペ・バスケス投手と喧嘩をして故障したという。AP通信が伝えている。
記事によると、喧嘩は9日(日本時間10日)のジャイアンツ戦の試合前に勃発。クリックは翌10日(同11日)に手術を受け、2人とも契約違反として罰金が科された。ニール・ハンティントンGMは「この2人の行為はメジャーリーグの選手として許されない」と記事内で苦言を呈している。
クリックはメジャー3年目。2018年にアンドリュー・マカッチェン外野手とのトレードでジャイアンツからパイレーツに加入すると、64試合に登板し、3勝2敗、16ホールド、2セーブ、防御率2.39とブレークした。今季は52試合で3勝7敗、13ホールド、防御率4.96の成績だった。
バスケスはメジャーを代表するクローザーの一人だ。左腕から最速102.6マイル(約165キロ)の速球とスライダー、カーブ、チェンジアップのコンビネーションで2年連続の球宴選出。今季は54試合で5勝1敗、26セーブ、防御率1.71の成績。平均98.5マイル(約159キロ)の速球で58イニングで87奪三振と、圧倒的な投球内容だった。
ナ・リーグ中地区最下位のパイレーツは、7月にもキーオン・ケラ投手がコーチ陣との口論で2日間の出場停止となるなど内部のトラブルが相次いでいる。8月に行われた企画「プレイヤーズ・ウィークエンド」では、「ナイトメア(悪夢)」というニックネームを背負って戦ったバスケス。チームにとってはまさに“悪夢”のような出来事となってしまった。
(Full-Count編集部=AP)