西武・辻監督「まだ首位ではない」今季130試合目で初首位浮上にも浮かれず
12日は勝った方にマジックが点灯する大一番に
■西武 4-1 ソフトバンク(11日・メットライフ)
西武が11日、首位攻防戦を制して今季130試合目で初めて首位に浮上した。ソフトバンクと0.5ゲーム差で迎えた本拠地メットライフドームでの一戦。3回に森の走者一掃の適時二塁打で3点を先制すると、先発のニールが7回1失点と好投した。
ソフトバンク先発の高橋礼とは今季ここまで5回対戦し4敗を喫していた西武だが、勝てば首位浮上という大一番で土をつけた。3回2死満塁から森の右翼線への走者一掃の二塁打で先制。8回には1死一、二塁から山川の中前適時打が飛び出し、貴重な追加点をもぎ取った。
投げては先発のニールが7回1失点の好投で10勝目。その後は平井、増田と必勝継投で今季初の首位浮上に成功。9回を締めた増田は史上32人目となる通算100セーブを達成した。
パ・リーグ史上最も遅い130試合目でのシーズン通して初めての首位浮上に辻監督は「今日勝てたことが嬉しい。首位に立ったが、負け数もあるし、まだ首位ではない」と表情を緩めずに話した。
12日のソフトバンクとの最終戦に勝利すれば優勝マジック11が、引き分けでもマジック12が点灯する。逆に敗れればソフトバンクに優勝マジック12が点灯する大事な1戦を前に「明日はノーノーしたピッチャー(千賀)と十亀。だからこそ面白い。十亀がゲームを作ってくれれば、勝負になる」と予告先発の十亀に期待を寄せていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)