日本人初サイクル、月間9発… 大谷の2年目は「ジェットコースター」指揮官が評価

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

14日に左膝の「分裂膝蓋骨」の手術を受けた大谷

 エンゼルスの大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、ロサンゼルス市内の病院で左膝の「分裂膝蓋骨」の手術を受けて無事に終了した。この日の本拠地レイズ戦前に、ブラッド・オースマス監督が明らかにした。

 12日(同13日)に発表された大谷の手術。先天性の「分裂膝蓋骨」の処置のためで、この日オースマス監督は「手術は上手くいった。(リカバリーに)どれくらいかかるか分からない。いま分かっているのは、手術が上手くいったと言うことだけだ」と語り、手術が無事に成功したことを明らかにした。

 2月のスプリングトレーニング期間中に左膝の違和感を訴えたため、MRI検査を受けて判明した大谷の「分裂膝蓋骨」の症状。その症状を抱えたまま、今季プレーを続けていたことになるが、オースマス監督は「彼が、膝についての痛みを訴えたのは、主にトレーニングの時で、ラインナップに戻ってからはそうでもなかった」と、試合に出場している時には症状はさほど無かったと明かした。

 その中で大谷は今季106試合に出場して384打数110安打18本塁打62打点、打率.286をマークした。6月には日本人史上初となるサイクル安打を達成し、日本人5人目のデビューから2年連続2桁本塁打や、日本人3人目となる2年連続で「15本&50打点」を記録した。

 7月には94打数32安打9本塁打22打点、打率.340と自身の月間最多本塁打を更新するなど打ちまくったが、8月の半ばには自己ワーストの73打席連続で本塁打なしとなるなど、勢いには陰りが見られた。今季最終戦となった11日(同12日)のインディアンス戦では第3打席に18号本塁打を放っていた。

 右肘トミー・ジョン手術の影響で打者に専念することとなった大谷のメジャー2年目。オースマス監督は「少しジェットコースターのようだった。スタートはスローで、それから、すごく良くなって、少し冷めて、また良くなった。でも、それが野球というものだ」と、大谷の2019年シーズンを評価した。

 手術後は全治8週間から12週間と見込まれている大谷。指揮官は「今後のアプローチとしては、彼がどれだけ許容できるかということだ。怪我が悪くなるという心配はない。今後、彼が全く(痛みなどを)訴えないようになればいいと思っている」と語り、二刀流復活を目指す来季への期待を抱いていた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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