広島でのプレーは「誇り」 引退したエルドレッド氏が挙げた3つの思い出は…
引退セレモニーのためマツダスタジアムを訪問「久しぶりに打撃練習ができて楽しかった」
■広島 – ヤクルト(15日・マツダスタジアム)
昨年まで広島でプレーしたエルドレッド氏が15日、引退セレモニーのため、マツダスタジアムを訪れた。
エルドレッド氏は、広島の試合前練習が終わった後、昨年までのユニフォーム姿で打撃練習を行った。18時試合開始の開門後に行われたため、大勢のファンがエルドレッド氏の最後の勇姿を見守った。
大きな歓声を受けてグラウンドに入ったエルドレッド氏は、ティーバッティングを行なった後にバッティングゲージに入り、鈴木や菊池涼ら多くの選手が見守る中、約30球スイングした。現役時代の豪快なスイングは変わらなかったが、なかなか柵越えが出ず。自らバットをへし折るパフォーマンスを見せるなど、試合前にも関わらずスタジアムは声援に包まれた。10球を過ぎたあたりでようやくレフトへライナー性の当たりで柵越えが出ると、観客からは大きな拍手が起こった。
エルドレッド氏は「久しぶりにマツダスタジアムで打撃練習ができて楽しかった。1本は必ず(柵越えを)打とうと思っていた。打つまではゲージを出ないつもりだったので、打ててよかったよ」と笑顔を見せた。
7年間、プレーした日本の思い出は「いろいろあるが、初めて日本に降り立った日、初めてクライマックスシリーズ出場が決まった日、初めてリーグ優勝した時」の3つを挙げた。「7年間、広島でプレーして、チームが変わっていくところを経験できた。自分がその中にいたことを誇りに思う」と感慨深そうに話した。
チームは2位争いを続けているが、長年チームに貢献した“ビッグパパ”は「自分も現役時代にやっていたことだが、最後まで諦めずに一生懸命プレーしてほしい。これから全力を尽くせば、まだ何かが起こる位置にいると思うので、1試合1試合、必死に戦ってもらいたい」とエールを送った。
試合後には、最後の挨拶や記念撮影など、セレモニーが行われる予定となっている。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)