“投力”アップに一役! DeNAが新イベント「ハマスタBAYドッジ2019」を開催
プロ野球球団が開催するドッジボールイベント、その理由とは…
DeNAは15日、横浜スタジアムで小学生の子供たちを対象にしたドッジボールイベント「場マスタBAYドッジ2019」を初開催した。秋晴れのスタジアムには約750人の子供たちが集合。低学年の部(1~3年生・午前)、高学年の部(4~6年生・午後)に分かれ、1チーム9人で構成される合計72チームが参加した。各チームは振り分けられたリーグで総当たり戦を行い、各リーグの優勝を競った。
今回が初めての開催となったイベントだが、なぜプロ野球球団がドッジボールイベントを行うのか。それには「子供の運動能力向上のため」「ベイスターズを身近に感じてもらい、野球振興につなげるため」という2つの目的があるという。
文部科学省が発表した「体力・運動能力調査」によると、子供の投力、走力、跳力など基礎運動能力は、約30年前をピークに年々、低下の傾向にあるそうだ。中でも、投力を測る「ソフトボール投げ」の数値は、1985年と比較すると約7メートル、22%減少という大幅ダウンの結果となった。投力は、野球やソフトボールにとどまらず、バレーボールやテニスなど他のスポーツでも必要な能力だ。そこで球団は小学生になじみがあり、気軽に楽しめる「ドッジボール」に注目。投力に限らず、様々な運動能力向上に結びつくドッジボールを通じて、子供たちの成長に一役買いたいと感じたという。
さらに、普段はプロ野球が開催される横浜スタジアムを会場とすることで、子供たちにとってかけがえのない思い出と体験をプレゼント。このイベントを通じて、ベイスターズや横浜スタジアムを身近に感じてもらい、将来的には野球のファン層拡大や人気アップにも繋がることを目指している。
イベントに参加した横浜市在住の小学6年生、森谷航大くんは「今日のために友達とチームを組んで参加しました。ベイスターズの応援のため、野球観戦には何度も来たことがあるけれど、グラウンドに降りたことはなかったので、とても楽しいです。グラウンドから見る横浜スタジアムは思っていたより広かったです」と、球場でプレーした喜びと驚きを表現。さらに「ベイスターズ、日本一になれるように頑張ってください!」とエールを送った。
野球が大好きな子供たちも、この日初めて野球場に足を踏み入れた子供たちも、思い出深い一日を過ごすことができたようだ。
(Full-Count編集部)