日本ハム、逆転3位諦めん! 降雨コールドで鷹に連勝、栗山監督「チャンスはある」
金子弌大は今季最長の7回を投げて1失点「素晴らしいピッチング」
■日本ハム 7-2 ソフトバンク(16日・旭川)
日本ハムは16日、旭川でソフトバンクに降雨コールド勝ちし、2連勝とした。7-1で迎えた8回無死から3連打で1点を返され、なおも一、二塁のピンチで雨が激しくなり、11分間の中断を経て降雨コールドとなった。
前日の試合で逆転勝ちした勢いそのままに、打線がソフトバンク投手陣を次々に攻略した。3回無死一、二塁の好機を大田泰示外野手の三ゴロ併殺打でつぶしたかに見えたが、続く近藤健介外野手が一、二塁間を破る適時打を放って先制。4回には清水優心捕手の2試合連続となる5号2ランで追加点を奪った。
6回にも2死一、二塁で近藤が右中間フェンス直撃の2点適時三塁打を放ち、中田翔内野手と清宮幸太郎内野手もタイムリーで続く。この回打者9人で4点を奪って突き放した。投げては、先発の金子弌大投手が今季最長の7回を投げて許した安打は6本、失点はグラシアルのソロアーチだけと危なげない投球。89球で7勝目を挙げた。
西武とし烈な優勝争いを演じるソフトバンクに2連勝した栗山英樹監督は「久しぶりに打線がしっかりつながって、いい形で点が取れた。状態がみんな上がってきた」と15安打を放った打線を評価。先発の金子についても「無駄な球数がないし、見ていて代えちゃいけない感じ。本当に素晴らしいピッチングだった」と称賛した。
今季道内地方ゲーム5試合目で初勝利。「北海道の皆さんには今年なかなかいい試合をお届けできなかったですけど、(勝って)良かったと思います」とうなずいた。残り8試合で3位ロッテとは3.5ゲーム差。「残り試合も本当に少ないけれど、チャンスはあると思うので、一つも負けないつもりでしっかりやります」と奇跡のクライマックスシリーズ出場へラストスパートをかける。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)