ドラフト直前 BCリーグ注目選手“お披露目会”に日米スカウト12球団熱視線
新潟のサイド前川が自己最速の154キロ 武蔵の高卒新人・松岡が1回完全
ルートインBCリーグ選抜と巨人3軍の交流戦が19日、ジャイアンツ球場で行われ、11-1でBCリーグ選抜が17安打を放って、勝利した。投げては投手陣が巨人3軍打線を被安打4、失点1に抑え、勢いを見せつけた。この交流戦は今回が3度目の試みでNPB球団らのスカウトがドラフト会議前の選考をする上で重要な位置づけにあり、この日はスタンドにNPB10球団、メジャー2球団が最終チェックに訪れた。
目立ったのは新潟の選手たち。3回から2番手で登板した23歳のサイド右腕・前川哲投手が1イニング目は1点を失ったもの、自己最速154キロをマーク。2イニング目は3者凡退に仕留めてアピール。また、横浜高、立正大を経て新潟でプレーする25歳の右打者・樋口龍之介内野手が2回に先制3ランをバックスクリーン左に放り込んだ。9回には長谷川凌汰投手が150キロの直球を武器に3人で締めた。
その他にも“群馬のアーロン・ジャッジ”こと速水隆成捕手が一塁手で出場し、持ち前のパワーを見せつけ、3安打。同じチームの青木颯内野手も2点打を放つなど、群馬勢もアピールした。8回からは武蔵のドラフト候補、高卒ルーキー・松岡洸希投手が登板。回の頭から2者連続三振を奪うなど無失点。3つ目の中飛はこちらも武蔵のドラフト候補・加藤壮太外野手が俊足を生かした好プレーを見せ、盛り立てた。
ルートインBCリーグからは阪神の片山雄哉捕手が福井から育成ドラフト1位で指名され、7月30日に支配下登録された。また、今年は栃木に所属していた元DeNA、ソフトバンクの北方悠誠投手が160キロをマークし、ドジャースとマイナー契約を結ぶなど、年々、存在感が高まっている。今年も何人の選手がこの秋、NPBの門を叩くか注目が集まる。巨人3軍との交流戦は20日も行い、25、26日はオリックスのファームとも対戦する予定となっている。
(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)