荻野貴司、鈴木大地、マーティン、種市篤暉ら若手投手…CS出場を狙うロッテの魅力に迫る
種市、岩下ら若手投手が次々に台頭
投手陣では種市篤暉、岩下大輝をはじめ、若手が次々に台頭した。種市はチームトップタイの7勝をマークするなど、オールスター明けは9試合に登板して3勝1敗、防御率3.04。「調子がよかっただけだと思います」と謙遜するが、クオリティ・スタートも6度達成するなど、エース級の働きを見せている。
1軍復帰後はリリーフを務めている岩下は、前半戦は先発ローテーションに入った。「緊張もするし、大事なポジションでプレッシャーは大きい。そこを任せてもらえるというか、そこのポジションで投げられることは非常に光栄」と7月2日のオリックス戦からはカード頭を任され、球宴明け初戦の7月15日の西武戦にも先発した。
岩下、種市が1軍に定着する中、夏場以降は2軍で安定した投球を見せていた土肥星也、小島和哉、佐々木千隼、中村稔弥、東妻勇輔ら若手が1軍に昇格して結果を残した。
彼らが活躍している理由のひとつに、ファームでの過ごし方がある。小野晋吾二軍投手コーチは「いつチャンスが巡ってくるかわからない中で、常に意識を高くもってやるように言っています。競争意識は、突っついてというか、意識させるようにしています」という。さらに「準備の意識が高くなってきていると思います。試合への準備、試合でいいパフォーマンスを出すための準備の意識が高くなっている」と目を細める。
また、2軍ではコーチの考えを選手に押し付けるのではなく、常に選手本人に自覚を持たせて考えさせるようにし、悩んでいる投手にはタイミングを見て声をかけるという。2軍での過ごし方が若手台頭のきっかけになったといえる。