愛知が5連勝! 奥村が通算100安打達成「あと1本からが正直しんどかった」
笹沼は5回2/3を77球4奪三振1失点の好投で、秋季リーグ自身初勝利
女子プロ野球は23日に、神奈川・平塚球場で秋季リーグを行い、愛知ディオーネが3-1で埼玉アストライアに勝利した。埼玉の先発は愛知相手に3連続完投勝利をあげている磯崎由加里。対する愛知の先発は、サウスポーの笹沼菜奈。埼玉栄高校出身同士の先輩後輩対決となった。
初回、埼玉の攻撃。1番中田がライト前ヒットで出塁すると、盗塁を決め、1死三塁と先制のチャンス。3番加藤が四球を選び1死一、三塁としたところで、好調の4番泉由希菜がライト前タイムリーヒットを放ち先制に成功した。
しかし、その裏、愛知は1試合目の勢いそのままに苦手とする磯崎を捉える。1死一塁の場面で3番星川がライト前ヒットを放つと、送球の間にランナーがそれぞれ進塁し、1死二、三塁と一気に逆転のチャンス。ここで4番金城が同点となるセンター前タイムリー、続く絶好調の5番寺部がレフト前タイムリーを放ち一気に勝ち越しに成功。3-1とリードを広げた。笹沼もそれに応えるかのように好投を魅せる。2回、3回と三者凡退。合計4つの三振を奪った。
2回、愛知の攻撃。ここで、8番奥村に通算100安打目のヒットが飛び出す。待ち望んでいた100安打目に塁上で笑顔が見られた。奥村は、「あと1本からが正直しんどかったですが、本当に打った瞬間はホッとしました。節目なのでこれからもたくさん打てるように頑張ります!」とコメントした。
3回、愛知の攻撃。2死走者なしの場面で5番寺部が内野安打で出塁。さらに盗塁成功、ピッチャー牽制送球エラーの間に一気に三塁と得点圏に進みチャンス拡大。6番三浦が放った打球はサードゴロとなるが、送球エラーの間に三塁にいた寺部が生還。4回以降はスコアボードに0が並ぶ。
6回、2死走者なしの場面で5番山崎。愛知はここでマウンドにレイア黒長を送る。勢いのある重い打球でファウルフライに仕留め、流れを愛知に引き寄せた。
最終回の7回、愛知は守護神の坂東瑞紀をマウンドに。打たせてとるピッチングで危なげなく三者凡退。最後まで2点差を守り抜き、秋季リーグ5連勝となった。笹沼は、5回2/3を77球4奪三振1失点の好投。秋季リーグ自身初勝利を飾った。一方の埼玉は、2試合連続で勝利を手にすることができなかった。
日本女子プロ野球リーグ