「何もできないキャプテンを…」 西武秋山が5打点、頼れる主将が連覇決めた
「キャプテンになったからということではなく、個人としても苦しいシーズンだった」
主将になっても「やることは変わらない」とシーズン前から口にしていたが、この日の優勝会見では「キャプテンになったからということではなく、個人としても苦しいシーズンだった」と苦しんだ胸中を吐露した。それでも、大一番で今季自己最多の5打点を叩き出してみせた秋山。今シーズンの激闘の中で印象に残った試合を聞かれると、「今日の試合が残りました。ホークスが勝って、(西武が)負けたら逆マジック。『勝てなかったら……』と思いながら準備をしていたところはあった。勝って胴上げできたので、印象に残っています」と胸を張った。
この日は祝勝会の中締めに指名されると「何もできないキャプテンを、最後に(壇上に)立たせてもらってありがとうございます」とチームに感謝した。優勝の瞬間は、中堅からやや遅れてマウンドに駆け寄り、チームメートの輪の中に飛び込んだ。潮風と歓声の中で秋山の左胸にはためくキャプテンマークが、これからも続く栄光の予感を受けてきらめいていた。