これが本当のドラフト“大当たり” 育成指名から活躍した選手とその軌跡

今注目の育成→支配下選手は? 他球団へ移籍して支配下の選手も

○オリックス:張奕(ちょう・やく)投手
 台湾出身の張は2016年に育成1巡で指名を受けてオリックス入り。当時は外野手として入団しており、入団初年度はウエスタン・リーグで59試合で6安打、打率.091と厳しい数字を出したが、昨年6月からは投手に転向。しかし、いきなりウエスタン5試合で5回を投げ、防御率1.80と好成績を残す。すると今年5月に支配下登録され、同月15日に初昇格。8月からは先発で6試合を投げた。2勝4敗、防御率5.93で現在は2軍調整中だが、その期待は大きい。

○中日:亀澤恭平内野手
 2011年にソフトバンクから育成2巡で指名を受けた亀澤は、2014年オフに自由契約選手に。再契約ではなく中日からのオファーを受けて秋季キャンプに参加し、そのまま支配下登録選手として契約を交わした。中日1年目の2015年にはさっそく107試合に出場し、12打点打率.269。今季は47試合の出場にとどまっているが、昨年は110試合で打率.286をマークしていた。

○巨人:山下航汰外野手
 健大高崎高から2018年に育成1位で巨人入りした山下。ルーキーイヤーの今季はイースタンで活躍し、7月5日には支配下登録。高卒1年目の育成からの支配下登録は球団初だった。さらに8月2日に初の1軍昇格を果たし、9月4日の中日戦でプロ初安打。今後に期待がかかる注目選手だ。

 また現役を引退した元育成出身選手らも。昨季引退した元巨人の山口鉄也氏も育成出身。ダイヤモンドバックス傘下オスプレイから巨人の入団テストを経て、2005年に育成1巡で入団。2009年のWBC代表にも選ばれ、リーグ優勝、日本一、世界一を経験した。同じく昨季引退の元ロッテ、岡田幸文氏は2008年の育成6巡。支配下2年目の2011年には育成出身で初めて全試合に出場した。

(Full-Count編集部)

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