カブス退団のマドン監督、早くも他球団の監督就任に意欲 「待つ時間は必要ない」
晴れやか退団会見「カブスも私も前に進む」
ダルビッシュ有投手が所属するカブスは29日(日本時間30日)、5年契約最終年だったジョー・マドン監督が今季限りで退団すると発表した。2015年にカブスの監督に就任し、翌16年に108年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いた。17年には2年連続地区優勝、18年はワイルドカードでポストシーズンへ導いていた。しかし、契約最終年の今季はシーズン終盤に失速して地区3位に終わり、去就が注目されていた。MLB公式サイトが詳細を伝えた。
マドン監督とカブスのセオ・エプスタイン編成本部長はそろって会見した。記事によると、エプスタイン氏は「彼は素晴らしい立場にあり、彼の今後を楽しみにしています。カブスにとっても良いことです。少し変化が必要な時であり、それは自然なことです。それが物事の自然なあり方です。変化は、正しい方向に進めば、誰にとっても良いことです」と説明。さらに今季を振り返り、「簡単な年ではありませんでした。選手たちの力を引き出して良いチームにしようと試みましたが、組織として苦戦しました。ジョーの責任ではありません。私の責任であり、組織としての責任でもあります。変化は良いことだと思います」と語ったという。
オーナーのトム・リケッツ氏は声明を発表。「彼のリーダーシップと貢献により、カブスの歴史において最高の時代の1つとなりました。このチームとファンにとって、ジョーがどれほどの存在であったかを言葉で表現することができません。我々はずっと感謝しています」とマドン監督をねぎらった。
5年間カブスの指揮を執って一時代を築いたマドン監督の表情は晴れやかだった。「本当に本当に良い日だ。素晴らしい日だよ。なぜなら、セオが言ったように、私も同感だからだ。過去にも言ったことがあるが、変化は良いことだよ。変化は関わる全ての人にとって、とても良いことになり得る」と語ると、他球団で新たに監督を務めることに強い意欲を示したという。
「カブスも私も前に進むんだ。カブスは繁栄するだろう。私もそれをどこか他のところでするチャンスがあることを望んでいる。待つ時間は必要ない。準備はできている」
過去に3度最優秀監督賞を受賞した65歳の名将の名前は米メディアで早くも取りざたされており、今後の動向が注目される。
(Full-Count編集部)