田中将大、初リリーフ起用は「実験」の1つ ヤ軍はPSでも「オープナー」採用!?

リリーフで登板したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
リリーフで登板したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

田中はメジャー164試合目の登板で初のリリーフ「地区シリーズでもオープナーを使う可能性」

■レンジャーズ 6-1 ヤンキース(日本時間30日・アーリントン)

 ヤンキースの田中将大投手は29日(日本時間30日)、レギュラーシーズン最終戦の敵地レンジャーズ戦で2回から2番手で救援登板。メジャー6年目にして初のリリーフ登板で3イニングを投げ、5安打2失点(自責1)という内容だった。チームは1-6で敗れ田中は9敗目。地元メディアはこの起用について「アーロン・ブーン監督の実験」と表現し、ヤンキースが地区シリーズで「オープナー」を採用する可能性があると伝えた。

 メジャー164試合目の登板して、初めてリリーフでの起用となった田中。2回から登板すると、まずは3者凡退でスタート。だが、同点に追いついた直後の3回は1死一、三塁のピンチで自らの悪送球で勝ち越しを許すと、サンタナにタイムリーを浴びるなど2失点。4回も満塁としたが、アンドラスを一ゴロに抑えた。

 MLB公式サイトは「タナカが(今季)162試合目でリリーフデビュー」とのタイトルでレポート。レギュラーシーズンで103勝59敗と圧倒的な強さを見せ、ポストシーズンでは2009年以来の世界一を目指すヤンキースのリーグ終盤での戦いぶりについて「ア・リーグ東地区で優勝という最初の目標をシャンパンファイトで祝福して以来、アーロン・ブーン監督は残りの試合を、10月に選手をどのように起用するか試すための実験のように使っている」と表現した。

「それが日曜日のレギュラーシーズン最終戦でメジャーキャリアで初めてマサヒロ・タナカがブルペンから登板した理由でもある。これはヤンキースがア・リーグ地区シリーズのツインズ戦でオープナーを使う可能性があることを示している」

 この日のリリーフ起用はまさに「実験」の1つで、ポストシーズンでも「オープナー」を採用して田中を2イニング目以降に登板させる可能性があるというのだ。過去2シーズン、ポストシーズンでは先発として絶大な勝負強さを見せつけてきた田中だが、今年はまた違う形でチームを牽引することになるかもしれない。

 ツインズは今季101勝を挙げ、ヤンキースとともに史上初のシーズン300本塁打を記録した強力打線を誇る。4日(同5日)に開幕する地区シリーズに大きな注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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