「あのケガが大きかった」―日ハム中田が振り返った「本当に悔しい1年」
100打点を達成できなかったことが心残り「打点でもっと貢献したかった」
ケガをしてからは苦しい打席が続いた。「タイムリーを打つのがやっと。途中からはホームランを打つということすら忘れていた。なんとかチャンスメークしたり、チャンスを潰さないようにということだけしか考えていなかったから。そういう気の弱さというのも出ていたと思う」。
痛みがなくなってからも、打ち方に「変な癖がついてしまった」と本来のスイングを取り戻せないまま、シーズンを終えた。最終成績は124試合出場で、打率.242、80打点、24本塁打。「1度ついた癖はすぐ取り除くことはできない。その中でもがむしゃらにやっていたつもりだけど、(8月と9月の)2か月にホームラン1本というのは本当に情けない。打点にしても、もっとチームに貢献できたんじゃないかなと思います」と語った。
100打点を達成できなかったことが心残りだ。「打点でもっと貢献したかった。俺はホームランを30本、40本打ちたいという欲よりも毎年100打点打ちたいという欲の方が強い。打点の方が直接の貢献度が大きいと個人的に思うから。ホームランは調子が良ければ、ポンポンと出るもの。打点というのは場面、場面でみんながつくってくれるチャンスなので。バントして犠牲になってくれている奴もおれば、スチールして(ヒット)1本で(ホームに)還れる状況をつくってくれる奴もいる中での打点なんでね。同じ1点でも重みが違うかなと思う」と打点へのこだわりを改めて口にした。
2年ぶりにBクラスとなり、長いシーズンオフを迎える。「攻撃面で僕を中心にもっともっと打たないと勝てないということが再確認できた。オフシーズン、どんどんバット振ってやっていきたい」と来季の巻き返しを目指す。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)