ハム近藤は追い込まれてからも強い パ各選手のストライク数による成績の違い

好成績の選手が多かった日本ハムだが、ストライクが一つ増えると…

 では1ストライクと増えたらどうか。1ストライク2ボール、あるいは1ストライク3ボールという、俗に言う「バッティングカウント」のひとつとされる状況でもストライクゾーンにボールを置きに来る可能性は高くなる。ゆえにノーストライクの時ほどではなくとも打撃成績は全体的に優れたものとなっている。
 ノーストライクの時より基準を下げ、打率.380以上の選手たちを各球団ごとにピックアップした。

○日本ハム
大田泰示外野手:142打数54安打 5本塁打26打点 打率.380

○楽天
ブラッシュ外野手:86打数37安打 14本塁打30打点 打率.430
銀次内野手:166打数65安打 1本塁打20打点 打率.392
和田恋外野手:22打数11安打 1本塁打3打点 打率.500
太田光捕手:22打数9安打 1本塁打4打点 打率.409
今江年晶内野手:23打数9安打 1本塁打4打点 打率.391

○西武
外崎修汰内野手:130打数55安打 15本塁打39打点 打率.423
中村剛也内野手:112打数44安打 9本塁打29打点 打率.393

○ロッテ
三木亮内野手:27打数13安打 2本塁打7打点 打率.481

○オリックス
ロメロ外野手:61打数28安打 7本塁打17打点 打率.459
中川圭太内野手:115打数47安打 2本塁打14打点 打率.409
宗佑磨外野手:43打数17安打 1本塁打8打点 打率.395
佐野皓大外野手:24打数10安打 0本塁打3打点 打率.417
マレーロ内野手:31打数12安打 0本塁打7打点 打率.387

○ソフトバンク
甲斐拓也捕手:103打数44安打 6本塁打20打点 打率.427
グラシアル内野手:117打数50安打 10本塁打26打点 打率.427
釜元豪外野手:38打数19安打 3本塁打4打点 打率.500
柳田悠岐外野手:24打数10安打 1本塁打6打点 打率.417

 ノーストライクとは一転、日本ハムの選手は大田のみ。一方で楽天とオリックスが5人となっており、チームの方向性の違いが見て取れる。楽天ではブラッシュが14本塁打30打点とノーストライク時を上回る数のアーチ、銀次も.400近い打率を記録した。若手の和田恋と太田、ベテランの今江といったレギュラー外の選手たちも好成績を収めている。

 オリックスもロメロの圧巻の打棒が目に付くところ。ノーストライク、1ストライク共に優れた打撃成績を残し、複数回に及ぶ負傷離脱さえなければ、通年でもかなりの好成績を残していた可能性は高い。中川、宗、佐野ら若手は、並行カウントやバッティングカウントできっちりと甘い球を捉えられており、その将来性は楽しみな要素といえる。
 その他球団のレギュラー選手では外崎、甲斐、グラシアルが打率.400を超える。打数の少ない選手の中では釜元が打率.500、三木が打率.481と、限られた出場機会でも落ち着いた打撃を見せた。

2ストライクになると、多くの選手は打率を大きく落とすが

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