元ロッテ里崎氏が台風15号で被災した千葉の老人ホームを訪問 「できることを少しずつ」
ファンからは「マリーンズ一筋でよかった。ありがとう」と感謝の言葉が
「世界アルツハイマー月間」を皆さんはご存じだろうか。国際アルツハイマー病協会(ADI)と世界保健機関(WHO)は、9月21日を「世界アルツハイマーデー」に制定。また、9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、この期間は世界各地で認知症への理解促進を目的とした様々な啓発イベントが行われている。
パシフィックリーグマーケティング株式会社は、SOMPOホールディングス株式会社協賛のもと、9月12日の日本ハム戦(東京ドーム)、9月21日のオリックス戦(京セラドーム)において、認知症のシンボルカラーであるオレンジ色で球場を染め、認知症の理解を呼び掛ける「SOMPO認知症サポートデー」を開催した。SOMPOホールディングスは、介護事業を運営するSOMPOケア株式会社を傘下に持ち、グループをあげて認知症サポートに取り組んでいる。
今回は「SOMPO認知症サポートデー」の一環として、台風15号で停電の被害に遭われた千葉県千葉市の老人ホーム「SOMPOケア そんぽの家 都賀」と船橋市の「SOMPOケア ラヴィーレ津田沼」に、元千葉ロッテの里崎智也氏が慰安訪問し、トークショーが行われた。
施設はロッテのユニフォームを飾り、現役時代の里崎氏の映像をスクリーンに映し出すなど、訪問を歓迎。トークショーでは、「家族との絆」に関するエピソードや、現役時代の裏話などで大いに盛り上がった。特に親孝行の話で「できることを少しずつ行うことが大切」と言った際には、来場者も深くうなずいていたのが印象的だった。最後に、「新しいことに挑戦し続けることや、変化を楽しみ“自分流”を探し続けてみて」と投げかけた。
来場者からの質問コーナーでは、「往年の大投手・金田正一は今なにをしているのか」といったチームの歴史を感じる質問が飛び出し、会場が笑いに包まれると、里崎氏は「今も元気にユニフォーム着て動いてます。400勝の記録は誰も抜けないですよ」と笑顔で返答。また、ロッテの大ファンの方が、「(FA権を行使せず)マリーンズ一筋でよかった。ありがとう」と里崎氏に感謝を述べる場面もあり、地元球団の与える地域への影響の大きさを目の当たりにした。
最後にはサイン抽選会、写真撮影なども行われ、終始和やかな雰囲気でイベントは進行。来場者だけでなく、職員の方々も満足した表情を見せ、トークショーは大盛況のうちに終わった。
(「パ・リーグ インサイト」小川和弥)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)