PS通算4勝目の田中将大が明かした、絶大な勝負強さの理由「経験ですね」

地区シリーズ第2戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
地区シリーズ第2戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

“超重量打線”を相手に5回1失点、試合後の会見では質問続々「なぜPSで活躍できる?」

■ヤンキース 8-2 ツインズ(地区シリーズ・日本時間6日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手は5日(日本時間6日)、本拠地で行われたツインズとの地区シリーズ第2戦に先発し、5回3安打1失点と好投して8-2での勝利に貢献した。今季、シーズン本塁打記録を更新する307本塁打を記録した“超重量打線”を抑え、ポストシーズン(PS)通算4勝目。ヤンキースは2連勝で2年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。またも勝負強さを見せた右腕は、大一番で自分らしくいられる理由として「経験」を挙げた。

 田中は初回、1死一、二塁のピンチを背負うも無失点に抑えると、打線がその裏に先制した後は2回、3回と2三振ずつを奪い、いずれも3者凡退。すると、打線が3回にグレゴリアスの満塁弾などで一挙7点を奪った。30分以上の攻撃の後にマウンドに上がった田中は4回にガーバーに右前適時打を許すも、その後のピンチはアラエス、サノーをスプリットで2者連続空振り三振。5回は3度目の3者凡退に仕留め、5回83球(ストライク52球)で仕事をやり遂げた。

 試合後の記者会見では、その絶大な“勝負強さ”についての質問が次々と飛んだ。米メディアから「ポストシーズンでなぜ活躍できるのか? ビッグゲームピッチャーだという評判があるが、自分ではどう思うか?」と聞かれた田中は「自分自身ではそこらへんの評価は自分自身でするものではないと思うので、そこに対しては別に自分では考えていないですけど、ポストシーズンに強いといってもスモールサンプルだし、自分にできることをしっかり準備してゲームに入ってやっていくことが大事だと思います」と淡々と答えた。

 さらに、日本メディアからもメンタル面についての質問が飛んだ。緊張を力にするにはどうしたいいか、という質問には「緊張はもちろん今日もありました。でも、そういうときこと自分にできること、自分がコントロールできることだけにフォーカスして、より集中力を高めてゲームに入って、自分らしくいるってことが大事かなと思ってます」と説明。「自分らしくいられるためにトライしたこと、そうできた要因は?」との問いには「経験ですね。経験からそういることが大事だと学んでますし。あとは緊張はするし、どうしても落ち着かないときとかもありますけど、そういうときこそ深呼吸して、一拍置いてしっかり考えを整理して投げるとか、そういう単純なことですけど、入り込んでしまうと、できそうでなかなか簡単にできないとは思うので」と明かした。

 田中のポストシーズン通算防御率1.54は、5試合以上に先発している投手では史上5位。また、同じ条件で通算被打率.164は史上最高となっている。2009年以来の世界一を目指すヤンキース。今年も田中が力強く牽引しそうだ。

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