田中将大は「芸術家」「本当にすごい」―また大一番で快投、敵も味方も続々脱帽
PS通算4勝目にガードナーもジャッジもクルーズも絶賛「彼には特別な試合がある」
■ヤンキース 8-2 ツインズ(地区シリーズ・日本時間6日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は5日(日本時間6日)、本拠地ヤンキースタジアムでの地区シリーズ第2戦で5回3安打1失点と好投し、ポストシーズン(PS)通算4勝目を挙げた。過去2シーズンでもポストシーズンで圧倒的な投球を見せてきた田中に対して、チームメートからは改めて絶賛の声が次々と上がった。一方で、年間307本塁打のシーズン本塁打記録を作ったツインズは、主砲がその投球に脱帽している。
MLB公式サイトは「マサ『ヒーロー』がまた10月に出現した」とのタイトルで、田中の快投劇について伝えている。その中で、ヤンキースとツインズの選手たちの“田中評”を紹介。前回世界一に輝いた2009年から在籍し、現在は精神的支柱としてヤンキースを牽引するブレット・ガードナー外野手は「僕は投手陣はみんな、いいと思っているよ。でも、大事な試合で5回、6回まで無失点か1失点に抑えないといけないような状況では、彼が頼りになる」と話したという。田中に対する信頼はまさに絶大だ。
また、主砲のアーロン・ジャッジ外野手は記事の中で「彼は(マウンドでは)芸術家だよ」と田中について表現している。
「彼はスピードが遅い変化球をうまく組み合わせながら、必要な時には、その中に、速球を交えて投球する。彼が第2戦に先発すると聞いて、とても嬉しかった。ポストシーズンでは毎年、彼には特別な試合がある。彼がポストシーズンでやることは本当にすごい」
現在のメジャーを代表するスーパースターの一人も、ポストシーズンでの日本人右腕の勝負強さには脱帽。また、相手のツインズでは今季41本塁打を放つなど39歳にして衰えを見せない主砲のクルーズが「タナカには、自制心がある。そして、彼は他の選手の自制心を試す。彼の投球は良かった。ストライクゾーンの外で打者を多くスイングさせていた」と、その投球術を称えたという。
ヤンキースの正捕手のゲーリー・サンチェスも「これが僕らが知っているタナカだ」と“ドヤ顔”で振り返り、アーロン・ブーン監督は「マサに任せる時はいつも安心できる」と話すなど、絶賛の言葉を並べた。ポストシーズンは通算6試合登板で4勝2敗、防御率1.54、被打率.164。今年も田中は初戦から輝きを放った。
(Full-Count編集部)