西武ドラ1松本航が振り返る1年目 CSでの貢献も誓う「チャンスをいただけるなら」

「援護点をいただいているのに負けている。まだまだ実力不足です」

 今季はルーキーながら優勝に貢献したが、自分の投球内容には納得していない。

「援護点をいただいているのに負けている。まだまだ実力不足です。制球力もそうですが、決め球が見つかっていないので、追い込んでから高めが多くなってしまいます。そんな中で1軍で投げさせてもらい、経験させてもらっている。しっかり練習しないといけないと思っています」

 今季65試合に登板したソフトバンクの甲斐野央投手や、同じ日体大からロッテに入団した東妻勇輔投手ら、同級生の存在が刺激になっている。

「甲斐野は開幕戦から投げていて刺激になりました。中学校から一緒のチームでずっと知っているので、投げていたら応援するし、一緒に頑張りたいという気持ちが強いです。東妻は負けず嫌いなところがあるので、自分よりレベルが上の人がいっぱいいるプロの世界で、シーズン最初の頃は悩んでいました。今は大学の時のような見たことあるピッチングをしていますね。みんな応援していますが、同期入団のピッチャーの中で、自分が1つでも多く勝ちたいです」

 この夏、母校の明石商が甲子園ベスト4に進出。大学時代、教育実習で受け持った生徒たちが甲子園の舞台で躍動しているのを見て元気をもらった。

「顔を見ればわかる子たちだったので、思い入れがありました。狭間監督はすごく熱い監督さんで、とても尊敬しています。その監督さんが指導された中で自分が初めてのプロ野球選手になりました。監督さんのためにも、母校のためにも頑張らないとという思いはあります」

 クライマックスシリーズ(CS)での登板も期待されるドラ1は「まずは自分の投球をするだけ」と目の前の試合を勝つことに目標を置く。「CSで投げるチャンスをいただけるのであれば、頑張りたいと思います」。日本一に貢献するため、全力を注ぐことを誓った。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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