巨人の有利は「変わらない」も…「ミラクルを起こしてきた」阪神に勝機は?
「巨人に4連勝というのは、相当なミラクル」も…
では、第4戦はお互いがどんな戦い方をすればいいのか。野口氏は「第3戦のように、抑えられると思ったピッチャーをどんどん投入していかないといけません。先発が早いイニングで降りる展開になってしまっていますが、それはそれで勝負にいっている継投なので、いいと思います。早めに降りた先発投手たちが、中1日とか中2日でリリーフするとか、そういうところも考えていったほうがいいのかなと。1試合で投手10人がベンチに入っているなら、10人全員投げるとか、そこまで考える必要があるでしょう」と指摘。疲労は蓄積しているはずだが、強みである投手陣を前面に押し出して戦っていくしかない。
一方で、巨人は第3戦で高卒ルーキーの戸郷を抜擢し、結果的に試合を落とした。ただ、戸郷は3回1失点と奮闘しただけに「本来なら菅野が投げるはずのスポットで、菅野が投げられずに誰にしようかというところでの戸郷の抜擢でした。3回1失点は上出来でしょう。なので、そこに関しては巨人ベンチは試合を落としてもあまりダメージはなかったでしょう」と野口氏は分析。さらに、打線については「亀井、坂本勇、丸、岡本の1~4番は相変わらず振れています。あとは4人以外のところですね。その4人も10割で打てるわけではないので、下位打線からどれだけチャンスで回していけるか。あとは、岡本までに残ったランナーをそれ以降の打者が還せるか。阿部はいいところでヒットが出ていますので、ゲレーロあたりがポイントになるでしょう」と話す。原監督が下位打線に誰を使ってくるかも鍵となりそうだ。
「もちろん、6戦目までいっても巨人が有利です。引き分けでいいわけですから。阪神から見れば、すべて勝ちじゃないといけない。この巨人に4連勝というのは、相当なミラクルだと思います。でも、9月終わりのレギュラーシーズン、10月に入ってからのCSファーストステージで、今年の阪神はそのミラクルを起こしてきました。ミラクルを期待して、最後まで面白い試合が見られればいいなとは思います」
勝負が決するまでは、何が起こるか分からない。まずは第4戦に大きな注目が集まる。
(Full-Count編集部)