田中将大の緻密な投球は「アート」 快投に賛辞やまず「リベラに匹敵する成績」
「緩急をつけることとストライクゾーンのギリギリに投げることのアート」
そして、「第1戦はヤンキースが勝たなければならない試合だった。なぜなら、シリーズが長引けば、アストロズはエースのジャスティン・バーランダーとゲリット・コールが残りの6試合のうちの4試合に登板するからである」と指摘。第1戦で田中が投げ勝ったグリンキーだけでなく、バーランダーとコールというメジャー屈指の右腕を揃えるアストロズの先発陣はあまりにも強力。特に、今季300奪三振以上をマークした剛腕コンビはポストシーズンでも安定した投球を続けているだけに、できるだけマウンドに上げたくないというのがヤンキースの本音だろう。
「タナカは完全に支配していた。アストロズ打線を直球と変化球を織り交ぜて翻弄した。試合を通して、彼は緩急をつけることとストライクゾーンのギリギリに投げることのアートをどれほど理解しているかということをアストロズ打線に思い知らせた」
MLB公式サイトは、気迫十分ながら、丁寧にコーナーを突き続ける田中の投球を「アート」とまで表現。改めて、強打のアストロズ打線を完璧に抑え込んだパフォーマンスに敬意を表している。
ヤンキースは第2戦を落とし、シリーズは少なくとも第5戦まで行われることが決まった。田中が再びマウンドに上がる時、アストロズがどのように対策してくるかにも注目が集まる。