西武ニール、阪神ジョンソン、中日ロドリゲス…米で注目の“逆輸入”候補たち

阪神のピアース・ジョンソン【写真:荒川祐史】
阪神のピアース・ジョンソン【写真:荒川祐史】

五輪の影響で日本人選手は消極的に? 則本&千賀は「契約によりメジャーでプレーする可能性は低い」

 昨季、巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手が18勝を挙げ、最多勝を獲得した。今季も、KBO(韓国プロ野球)SKからダイヤモンドバックスに移籍したメリル・ケリー投手が13勝を挙げるなど、メジャーリーグでは“逆輸入”投手の活躍が目立っている。

 ボストンの地元ラジオ局「WEEI」は、「日曜日の野球コラム」で「(補強対象として)アジアで最も興味深い選択肢は、実はアメリカからの輸入選手である」と特集を掲載。今オフも、日本や韓国で助っ人としてプレーする投手に対して、補強を目指すMLB球団からの注目が集まるという見解を示している。つまり“逆輸入選手”となり得る存在だ。

 その理由として、「日本や韓国の選手は2020年東京オリンピックへの出場を優先している」と指摘。MLB球団に所属して五輪に出場することはほぼ不可能なため、日本人選手は今オフのメジャー挑戦に消極的になる可能性があるというのだ。さらに、楽天の則本昂大投手、ソフトバンクの千賀滉大投手の名前を挙げ、「契約により、メジャーでプレーする可能性は低い」と言及。則本は楽天と今季からの7年契約を結んでおり、千賀は22年オフに海外FAを取得するが、その前にメジャー挑戦に踏み切るためには、ソフトバンクがポスティングシステム(入札制度)の利用を容認しなくてはならない。

 記事でNPBからの“逆輸入”候補として挙げられているのは、西武のザック・ニール投手、阪神のピアース・ジョンソン投手、中日のジョエリー・ロドリゲス投手だ。ニールは、6月から怒涛の11連勝を記録するなど、今季12勝1敗、防御率2.87の好成績をマーク。ジョンソンは58試合2勝3敗40ホールド、防御率1.38、ロドリゲスは64試合4勝1敗41ホールド、防御率1.64でジョンソンに競り勝って、最優秀中継ぎに輝いた。

 また、KBO(韓国プロ野球)では、ジョシュ・リンドブロム投手が20勝3敗、防御率2.50と圧倒的な成績を残した。MLBだけではなく、日本からも熱視線を集めており、争奪戦となりそうだ。

(Full-Count編集部)

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