【ドラフト】星稜・奥川、神宮&甲子園でまた投げる! “ビッグ3”のライバル佐々木に「負けないように」
3球団競合の末にヤクルトが交渉権 今夏の甲子園準優勝投手
星稜の奥川恭伸投手は17日のドラフト会議で3球団競合の結果、ヤクルトが交渉権を獲得した。入室から指名までこわばり続けた表情は次第に溶けていき、会見後には「ほっとしています」と顔を緩ませた。
「大舞台で活躍したい」と語る奥川が見ているのはプロの先輩だけではない。“高校ビッグ3”として注目されてきた奥川だが、並べられて見られてきた佐々木朗希(大船渡)もロッテにドラフト1位指名を受けた。「彼がどう思っているのかはわからないけれど、自分も彼に負けないようにしたい」と静かに闘志を燃やす。
星稜からドラフト1位指名が出るのは1992年の松井秀喜(元ヤンキース)以来27年ぶり。星稜出身のプロ選手は奥川で19人目(山瀬が20人目)となるが、ヤクルトに入る選手は初めてだ。神宮には「投げた経験もあるので、もう1度あのマウンドに立てるように頑張っていきたい。いいイメージ」と答えたが、さらにイメージがいいのは同リーグ阪神の本拠地、甲子園球場だろう。今夏の準優勝投手となった奥川は「あの地にまた立てるように」とその時を心待ちにしている。
小さい頃から憧れたプロの舞台が現実のものとなった。しかし浮かれることはなく「これからが勝負。スタートラインを踏んだだけなので、そこを勘違いしないように」と先を見据える。星稜の林和成監督も「体的にはプロで1年やる体力が不足しているので、明日からでも鍛えて」とコメント。来年春の入団に向け、喜びを噛み締める間もなく始動する。
(Full-Count編集部)