大谷翔平所属のエ軍マドン新監督が成功する条件は? 古巣シカゴ紙は「5つのカギ」を示唆
マドン氏が今季まで監督を務めたカブスの地元紙が提案 「成功するための5つのカギ」
大谷翔平投手が所属するエンゼルスは、今季まで5年間カブスを率いていたジョー・マドン氏を新監督に迎えた。シカゴの地元紙「シカゴ・トリビューン」は「エンゼルスの監督として成功するための5つのカギ」とのタイトルで、成功への“必要条件”を伝えた。
1.良い先発投手を獲得する エンゼルスの先発投手は681イニングで防御率は5.64。ア・リーグ最下位だったと指摘。FA選手でトップの投手であるゲリット・コール(アストロズ)を獲得するために力を注ぐべきとした。コールは、カリフォルニア州オレンジカウンティ出身で、エンゼルスのエースとして、自然にフィットすると予測。ただ、コールはローテーションをすぐに改善できるが、それは初めの一歩であるとも伝えた。あるスカウトは、エンゼルスは、3人の先発投手を加える必要があるとしている。
2.捕手の改善 過去3シーズンは2017年にゴールドグラブ賞を受賞したマーティン・マルドナードやジョナサン・ルクロイがいたが、他球団に移籍してしまった。それ以降捕手の層は薄くなった。元捕手のマドンはこの点により大きな興味をもつであろうと予測した。
3.プロスペクト(若手有望選手)を急かすな ア・リーグで常に優勝を狙えるようなチームになるにはエンゼルスは少なくとも2年はかかると指摘。アストロズやアスレチックスには大きな遅れを取っているとした。米国の権威ある野球専門誌「ベースボール・アメリカ」によると、ファームは下位から真ん中辺りに浮上してきている。外野手のジョー・アデルは、トッププロスペクトの一人で、アリゾナ・フォールリーグでも活躍をしているとした。しかし、アデルはまだ20歳で3Aで27試合にプレーしただけであると強調。エンゼルスは、コール・カルフーンをフリーエージェントで失うかもしれないが、アデルを彼自身のペースで成長させて、メジャーリーグへ急いで上げないようにすべきだとして辛抱強くならなければいけないと伝えている。
4.かつての仲間を呼び戻す マイク・ソーシア元監督の最初の6シーズン(2000-05年)、マドン、ロン・レニキーが他球団の監督として離れる前は、彼らはとてもよくまとまっていた。マドンは、元エンゼルスの投手コーチであったミッキー・ハッチャーを呼び戻そうとするかもしれない。そして、レッドソックスのベンチコーチであるロン・レニキーと話す許可を取ってみてもいいだろうとした。
5.専属運転手を雇え マドンはロングビーチにある自宅に引っ越すと思われているが、そこからエンゼル・スタジアムまでは30分程度で、ロサンゼルスでは珍しく交通量は少な目めだ。しかし、マドンは自転車を使っていたシカゴ時代とは異なって、時間をよりうまく管理しなければならないとしている。
ブラッド・オースマス監督の指揮の下戦った今季は、課題だった投手陣を整備できずに72勝90敗。チームが90敗以上を喫したのは70勝92敗だった1999年以来20年ぶりとなるなど苦戦を強いられたエンゼルス。2008年、2011年、2015年の3度にわたり、最優秀監督賞を受賞しているマドン新監督を迎える来季は2014年以来のポストシーズン進出を果たすことができるだろうか。
(Full-Count編集部)