ヤ軍敗退、欠場の年俸28億円スタントンに“痛烈批判”「ベンチに座ってるだけで…」
チャップマンがサヨナラ被弾の悲劇的結末も…負傷で欠場した大砲を記者が批判
■アストロズ 6-4 ヤンキース(優勝決定シリーズ・日本時間20日・ヒューストン)
ヤンキースは19日(日本時間20日)、リーグ優勝決定シリーズ第6戦に4-6でサヨナラ負け。2勝4敗で敗退が決まり、10年ぶりのワールドシリーズ進出はならなかった。最後は守護神アロルディス・チャップマン投手がホセ・アルトゥーベ内野手にサヨナラ2ランを浴びる悲劇的な結末となったが、米メディアは重要な一戦を欠場したジャンカルロ・スタントン外野手を痛烈批判。今季年俸2600万ドル(約28億1800万円)の大砲に対して「ベンチに座っているだけでいくら稼いでいる?」と苦言を呈している。
9回にルメイヒューの2ランで同点に追いついたヤンキース。しかし、その裏にチャップマンが2死からスプリンガーを歩かせると、アルトゥーベにサヨナラ2ランを浴びて終戦。敵地ファンが歓喜に沸く中、田中将大投手らヤンキースナインは唇を噛み、ダグアウトから引き上げた。
そして、地元記者から批判を浴びたのがスタントンだ。今季、レギュラーシーズンは左上腕二頭筋、左肩、左ふくらはぎ、膝の故障で18試合の出場にとどまっていた大砲は、12日(同13日)のリーグ優勝決定シリーズ初戦で内野安打で出塁した際に右大腿四頭筋を負傷。第2~4戦を欠場し、第5戦で復帰したものの、3打数無安打に終わっていた。そして、この第6戦も欠場。今季のポストシーズンは9試合中5試合に出場し、打率.231、1本塁打、3打点という成績に終わった。
マーリンズに所属していた14年オフに13年総額3億2500万ドル(約352億3650万円)の超大型契約を結んだスタントン。今季年俸も2600万ドルと高額だが、それに見合った活躍はできなかった。米スポーツ誌「イラストレイテッド」のニック・コストス記者はツイッターで「今夜ベンチに座っているだけで、ジャンカルロ・スタントンはいくら稼いでるって?」と痛烈に批判した。
さらに、同じ米スポーツ誌「イラストレイテッド」のジョン・テイラー記者も「ジャンカルロ・スタントンがこの試合で今のところ打席に立っていないのは、脚が壊死してるからに違いない」と皮肉たっぷりに綴り、「ESPNラジオ」で司会者を務めるダン・グラカ氏は「ア・リーグ優勝決定シリーズでのヤンキースの指名打者(エンカーナシオン&スタントン):21打数1安打、4四球、13三振」と、エドウィン・エンカーナシオンを含めた2人の強打者の不調を嘆いた。
高額な年俸だけに、活躍できなければ風当たりが強くなるのは仕方ないこと。来季は名誉挽回のパフォーマンスを見せ、2009年以来の世界一にヤンキースを導いてもらいたいところだ。
(Full-Count編集部)