田中将大、メジャー6年目で“手にした”新たな課題 「それを乗り越えるために」
ワールドシリーズ進出を逃しシーズンが終了「まだまだ足りない部分がある」
■アストロズ 6-4 ヤンキース(優勝決定シリーズ・日本時間20日・ヒューストン)
ヤンキースとアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦は19日(日本時間20日)、接戦の末、アストロズが最終回にサヨナラ本塁打で決着を付けた。ヤンキースはまたもワールドシリーズ(WS)に届かず09年以来の悲願は潰え、田中将大投手のメジャー6年目は幕を閉じた。
前夜の粘勝後にニューヨークから移動し、ピンストライプ軍団がホテルに到着したのは明け方の午前5時近くだった。劣勢となったシリーズで、6戦目へ持ち込んだ軍団の士気が下がるはずもない。9回、ルメーヒューに執念の2ランが出て同点に追い付く。しかし、その裏にアルトゥーベのサヨナラ2ランで息の根を止められた。
「終わったばかりなので、その実感が湧かないというところが、自分の正直な今の気持ちです」
静まりかえるクラブハウスで田中はこう切り出すと、メジャー6年目を振り返る言葉を紡ぎ出した。
「自分でまだまだ足りないなというのを、いろいろと思いながら、感じながら、よりいい方向に持っていけるように、いろいろと取り組んできましたけども、まだまだ足りない部分があると、シーズン終わって、今日終わって感じる部分がたくさんある」
足りない部分――。田中はそれを“違った壁”とも表現し、今後の課題とすると言う。では、その“違い”はどれ程のものなのか。水を向けた。