ヤ軍、世界一には“悪の帝国”復活が必要? 米メディア「以前のようなオフの動きへ」
アストロズのコール獲得、チーム内の人員整理、スタントンの長期契約…
ヤンキースはア・リーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れ悲願の世界一を逃した。米メディアはアストロズとの力の差を指摘し、今オフには補強を含めた大胆な動きが必要であることを指摘している。
「ヤンキースは新しいライバルに追いつくために今オフ大胆になる必要がある」
こう見出しで伝えてはの「米ヤフー・スポーツ」だった。記事では直近4回のポストシーズンで3度、アストロズに敗れ敗退していることを言及し「新しいライバル関係であるが、ここ5年間は一方的である」と。
今シリーズでも第6戦までの合計スコアが22-21でアストロズがわずかにリードしたが、第6戦でチャップマンが次打者が調子を落としていたマリズニックだったにも関わらずアルトゥーベにカウント2-1からスライダーを投げサヨナラ弾を浴びたことを指摘。“わずかな差”で勝利を逃していることに言及している。
オフの戦力補強についても「ア・リーグで長期間に渡り球界で最高のチームになるために全力を注いでいるチームは1つしかない。そして、それはヤンキースではない」と、アストロズが優位に立っていることを伝えている。
アストロズは2017年にワールドシリーズを制覇した後にコールを獲得し、今年はシーズン途中にグリンキーを獲得するなど積極的な動きを見せている。すでに来季も主力のアルトゥーベ、スプリンガー、ブレグマンは残留する見込みであることをレポート。
同記事ではヤンキース対し「今オフに昨オフ以上に動く必要があるかもしれない。頼れる本物のエースが不在で、コール獲得に全力を注ぐ必要がある」と“ライバルチーム”の主力投手の名を挙げている。チーム内にも今オフにはグレゴリアス、ガードナー、ベタンセス、エンカーナシオンがFAとなるため「決断しなければならない」と“人員整理”も必要であることを伝えている。
今季は怪我などでわずか18試合の出場に終わったスタントンは契約が8年残っていることにも触れている。「大胆に動くオフとなるだろう。本物のライバルの存在がヤンキースを以前のようなオフの動きへ駆り立てるかもしれない」。2009年以来の悲願の世界一に向け“悪の帝国”と称されていた時代に戻るかもしれない。
(Full-Count編集部)