ナショナルズに「歴史は味方しない」 MLB公式が4連勝での優勝チームのWS戦績を紹介
4連勝でのリーグ優勝は過去8回、そのうち世界一は95年ブレーブスの1回のみ
ナショナルズは15日(日本時間16日)、本拠地で行われたカージナルスとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦に7-4で勝利し、初のリーグ優勝、ワールドシリーズ進出を決めた。ワイルドカードからの快進撃で、最後は4連勝でワールドシリーズ進出と勢いに乗っているナショナルズ。しかし、MLB公式サイトは「リーグ優勝決定シリーズ4連勝のナッツ(ナショナルズの略称)に歴史は味方しない」と過去の4連勝でのリーグ優勝チームのワールドシリーズ戦績を紹介している。
リーグ優勝決定シリーズが現行の4戦先勝制になったのは1985年から。これ以降、現在までに4連勝でリーグ優勝を達成した例は8回で、そのうち世界一に輝いたのは1回しかない。4連勝でリーグ優勝を達成したチームのワールドシリーズ戦績は以下の通り。
1988年 アスレチックス 休養日5日 1勝4敗・ドジャース
1990年 アスレチックス 休養日5日 0勝4敗・レッズ
1995年 ブレーブス 休養日6日 4勝2敗・インディアンス
2006年 タイガース 休養日6日 1勝4敗・カージナルス
2007年 ロッキーズ 休養日8日 0勝4敗・レッドソックス
2012年 タイガース 休養日5日 0勝4敗・ジャイアンツ
2014年 ロイヤルズ 休養日5日 3勝4敗・ジャイアンツ
2015年 メッツ 休養日6日 1勝4敗・ロイヤルズ
8回中、0勝4敗で敗れたのが3回、3勝を挙げたのも1回しかないなど、あっさりと敗れてしまったパターンが多い。8回の合計でも10勝30敗とかなり分が悪いのがわかる。一般的に、短期決戦前の休養日が多いのは良くないとされ、NPBでもパ・リーグだけプレーオフが開催されていた2004~06年はいずれもパの球団が日本一になっている。05年はリーグ優勝から22日の間が空いた阪神がロッテに4戦合計33-4で敗れた。
ナショナルズは不吉なデータを跳ね返し、初の世界一に輝くことができるか注目だ。
(Full-Count編集部)