元DeNAグリエル、PS62打席連続三振なし 驚異的少なさにMLB公式「クレイジー」

アストロズのユリエスキ・グリエル【写真:Getty Images】
アストロズのユリエスキ・グリエル【写真:Getty Images】

14試合連続で3打席以上に立って三振なしは、歴代トップ5に入る

 ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズを4勝2敗で制し、2年ぶりのリーグ優勝とワールドシリーズ進出を決めたアストロズ。2014年にDeNAでプレーしたユリエスキ・グリエル内野手が、ポストシーズンでの三振の少なさで注目を集めている。MLB公式サイトは「グリエルが珍しいポストシーズンの歴史へ」と伝えている。

 グリエルは今季のポストシーズン全試合に出場し、いまだに三振していない。記事ではこれを「クレイジーなこと」とし、記録を紹介している。はじめに、地区シリーズ5試合、リーグ優勝決定シリーズ6試合の全11試合46打席で1つも三振をしていないことについて、「どの時代でも素晴らしいが、投手が記録を更新した2019年では特にそうである」と言及。理由として、MLBはシーズン最多奪三振を12年連続で更新し、打者は4.36打席に1度の割合で三振していたことを挙げている。

 今季のレギュラーシーズンでアストロズは最多奪三振、最少三振を記録した史上初めてのチームとなった。グリエルはその中でも65三振とレギュラーの中で最少の三振数を記録している。ポストシーズンでは2018年ア・リーグ優勝決定シリーズ第2戦の第1打席から62打席連続で三振していない。

 1回のポストシーズンで11試合連続で3打席以上に立ち、三振していないのはダスティ・ベイカー(1981年ドジャース)、ジョーイ・コーラ(1995年マリナーズ)、デビッド・エクスタイン(2006年カージナルス)と並んで最多タイ。複数のポストシーズンだと14試合連続で3打席以上、三振なしとしており、これは歴代トップ5入りする。

1 ヨギ・ベラ 19試合(1956-60年ヤンキース)
2 フランキー・フリッシュ 18試合(1921-24年ニューヨーク・ジャイアンツ)
3 オジー・スミス 15試合(1982-85年カージナルス)
3 ラリー・ボーワ 15試合(1980-84年フィリーズ/カブス)
5 ユリエスキ・グリエル 14試合(2018-19年アストロズ)
5 マニー・トリーヨ 14試合(1980-81年フィリーズ)
5 フィル・リズート 14試合(1942-49年ヤンキース)

 記事では三振が少ないだけではなく、スイングのコンタクト率が高いデータも紹介。今年のポストシーズンでは、すでに敗退したブレーブスのブライアン・マッキャンと並んで最高の88%をコンタクトした。ストライクゾーンでは94.2%、ボールゾーンでも驚異の77.4%をコンタクトしている。

 ワールドシリーズで対戦するナショナルズは、シャーザー、ストラスバーグ、コービンの強力な3本柱を擁する。今季の奪三振数トップ10にも入る3人を相手に記録を伸ばせるか注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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