沢村賞「該当者なし」 元鷹助っ人が選考基準に問題提起「10完投!?!?」
MLBで最後の沢村賞基準7項目クリアは「1999年のランディ・ジョンソンだ」
日本野球機構(NPB)は21日、2019年の「沢村賞」は「該当者なし」になったと発表した。元ソフトバンクでテレビ局「FOXスポーツ・サウスウエスト」の解説を務めるCJ・ニコースキー氏は、自身のツイッターで選考基準に疑問を呈している。
二コースキー氏は「今年、沢村賞(日本版サイ・ヤング賞)の受賞者はなし。理由は選考基準を満たした投手が誰もいないからだ」と投稿。「25先発登板、15勝、10完投、勝率.600、200投球回、防御率2.50、奪三振150」と選考基準となる7項目を挙げ、「MLBの投手で最後に上記全てをクリアしたのは、1999年のランディ・ジョンソンだ」とMLBの投手の成績と比較した。
最後には「10完投!?!?」と選考基準で満たすのが最も難しくなっている完投数に驚きの声を上げている。基準4項目を満たした巨人の山口俊投手は0完投、日本ハムの有原航平投手は1完投と完投項目には遠く及ばなかった。MLBでも2011年シールズの11完投以来、2桁完投はなく、今季もビーバーとジオリトの3完投が最多。投手の分業化が進んでいることがわかる。
1947年に制定された沢村賞が「該当者なし」となるのは19年ぶり5回目。メジャーにも、その年に最も活躍した投手が両リーグから1人ずつ選出されるサイ・ヤング賞があるが、1956年に制定されてから受賞者なしとなったことは1度もない。
(Full-Count編集部)