ヤ軍ファンから“ビール被害”のファンがWS観戦 ア軍右腕がまさかのプレゼント
ヤンキースタジアムでビール&ポップコーンをかけられる動画が話題に
ヤンキースとアストロズが激突したア・リーグ優勝決定シリーズで、ヤンキースファンからビールやポップコーンをかけられたアストロズファンが、22日(日本時間23日)のワールドシリーズ第1戦のチケットをアストロズの選手からプレゼントされて観戦。球場では多くのファンから声を掛けられ、セレブのようなもてなしを受けたと米メディアが報じている。
「米ヤフースポーツ」によると、優勝決定シリーズで“被害”を受けたクルズ・アルシアJr.さんがワールドシリーズ第1戦が行われたアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークに足を運ぶと、「あなたはあの人ですよね」などと次々に観客から話しかけられたという。
アルシアさんは、ヤンキースタジアムでのリーグ優勝決定シリーズを観戦した際にヤンキースファンからビールをかけられたり、ポップコーンを投げつけられたりした。記事は「その動画がSNSで話題になり、アストロズの選手の目にも留まった。その1人が(アストロズの投手)ランス・マッカラーズJr.で、ワールドシリーズのチケットをプレゼントするために、ファンにアルシアさんを探すように頼むツイートをした」としている。
マッカラーズJr.はアストロズに所属する26歳右腕。トミー・ジョン手術を受けた影響で今季は登板していない。
記事によると、アルシアさんはIT業界で働く21歳で、マッカラーズJr.からチケットを3枚プレゼントされ、ニューヨークに一緒に見に行った友人2人とワールドシリーズ第1戦を観戦した。アルシアさんは「第1戦開始前に約50人のアストロズファンが自分のところにやって来て、一緒に写真を撮ったり、握手をしたりした」と語ったという。
記事では、アルシアさんはこう話している。「価値はありました。こうやってチケットがもらえていなかったとしても、価値はありました。街のためになったからです。話題になると思ってやったわけではありません。ここ3日間、電話が鳴りやみませんでした。ヒューストンの方から多くの愛を受けました。僕にツイートしたり、メールをしてくれたりしました。『新しいシャツ、ビールを買って』と、お金を送金してくれる人もいました。どのみち、この試合には来るつもりでした。でもこの席のチケットは買えませんでしたね。もっと上の方に座っていたはずです。ランス(マッカラーズJr.)に感謝します。本物のMVPです」。
ヤンキースタジアムで思わぬ被害を受けたアルシアさんだが、マッカラーズJr.やアストロズファンの励ましにより、ショックは癒えたようだ。
(Full-Count編集部)