ポニーリーグが画期的な新規定を発表 投球数制限と国際標準バット採用「野球本来の理念に」

低反発の国際標準バットを導入し、投球・打撃の原点教育に訴求

「投球数制限」をサポートする仕組みとして、低反発金属バットとも呼ばれる国際標準バット(USAバット)を導入。投手ライナーや強襲ヒットなどの危険から選手を守ると同時に、投球の原点教育(直球の切れと制球力)、打撃の原点教育(芯でボールを捉える)を目指すという。導入にあたり、協会から各リーグへUSAバット2本を寄贈。各連盟で開催される1年生大会、および全日本選手権大会ポニーブロンコ大会では(USAバット)バットの使用が義務づけられる。

 さらに画期的なのは、試合中の言動マナーに関するイエローカードの導入だ。指導者による行き過ぎた指導や言葉を防ぐため、試合中に過度の怒声や罵声を伴う指導・応援には、審判もしくは球場責任者からイエローカードを発行。指導や応援という観点からも、子供たちにとってポジティブな環境を整えていくという。また、成長期の受動喫煙が体に与える悪影響を鑑み、選手の視界に入らず、喫煙者以外が受動喫煙しない場所に喫煙場所を設定し、違反した関係者には注意喚起が行われる。

 協会本部や各連盟組織内に公式記録部を新設、広澤克実杯では送りバントを禁止、申告敬遠制度を導入することになった。

 ポニーリーグの「PONY」とは「Protect(守る)・Our(我々の)・Nation’s(国の)・Youth(青少年)」の頭文字をとったもので、「我々の国家の宝である青少年の成長を守ろう」という世界共通理念を持っている。今回の「SUPER PONY ACTION 2020」はその原点に立ち返るルールとなりそうだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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