イ軍右腕のカラスコがクレメンテ賞受賞 今年7月に白血病公表→9月に現役復帰
白血病発表も前向き「助けを必要としている子供に、より近い存在になれた」
野球で実績を挙げるとともに社会貢献に尽力した選手に贈られる「ロベルト・クレメンテ賞」に、インディアンスのカルロス・カラスコ投手が選出された。MLB公式サイトなどによると、ベネズエラ出身の32歳の右腕は、25日(日本時間26日)のワールドシリーズ第3戦前にロブ・マンフレッド・コミッショナーから表彰を受けた。カラスコは今年7月に白血病であることを公表。9月に復帰した。
記事によると、カラスコと妻のケリーさんはオフの隔週日曜日に、フロリダ州タンパにある自宅のポーチでホームレスに500食分の食料を提供している。またシングルマザーが学校に通えるように、年に1万ドル(約108万円)の奨学金を2件支援している。ほかにもアフリカの子供へ靴やシャツ、お金を寄付、コロンビアとベネズエラ国境沿いの難民キャンプに寄付、クリーブランドの小児病院の訪問、癌患者への支援などをしているという。
記事は、カラスコの娘のカミラさんが4歳だった2014年に、クリーブランドの小児病院で癌の子が髪を失っているのを見て、自分の髪をあげられないかカラスコに聞いたことに言及。カラスコは「全ては娘からはじまった」としている。
記事によると、カラスコは「ある子が『僕にできるなら、あなたにもできますよ』と言ってくれたんです。そこには僕が子供たちを元気づけようとして行ったんです。でも、子供からそのような言葉を聞けたのは信じられないくらい素晴らしいことでした。(白血病を発症したことは)理由があってのことだと思います。助けを必要としている子供たちに対し、僕はより近い存在となれました」と話したという。
ロベルト・クレメンテ氏はプエルトリコ出身で通算3000安打を放った殿堂入り打者。「ロベルト・クレメンテ賞は」1972年12月31日にニカラグア地震の被災者支援に向かう途中に航空機事故で死亡した同氏をたたえて創設された。
(Full-Count編集部)