ヤ軍23億円男に同僚から非難の声 2年間不出場も「PSの分配金は受け取るのだろう…」
既に本拠地に自身のロッカーはなし…ボストン紙「“幽霊部員”になってしまっている」
年俸約23億円を得ながら度重なる故障により2年連続出場なしに終わったヤンキースのジャコビー・エルズベリー外野手。チームはア・リーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れたものの、選手にはポストシーズンの分配金が発生する。チーム内からは、エルズベリーが「(1人に与えられる)全額を受け取ることになる」と非難の声も出た。ボストン紙「ボストン・グローブ」はエルズベリーを“幽霊部員”と表現し、苦境に陥っている現状を伝えている。
同紙は「ジャコビー・エルズベリーは、ひっそりとヤンキースの忘れ去られた存在になってしまった」とのタイトルでリポート。「36歳のエルズベリーは、度重なる怪我が原因で“幽霊部員”になってしまっている」と指摘した。
エルズベリーは2013年オフにFAでライバルのレッドソックスから加入。7年総額1億5300万ドル(約166億2200万円)の超大型契約を結んだ。成績は、149試合出場で打率.271、16本塁打、39盗塁をマークした移籍初年度の2014年が最高で、その後は下降線をたどり、この2年間は1度も出場機会がなかった。
記事によると、エルズベリーは今年、3月中旬になってもスプリングトレーニングに合流できず、「(首脳陣が)自宅近くの(アリゾナ州)スコッツデールでリハビリに取り組ませたほうがいい」と判断するも、結局3月28日に再び故障者リスト入り。シーズン中は(フロリダ州)タンパにあるマイナー施設でリハビリに励んだという。
また、「年俸は来季2100万ドル(約22億8000万円)であり、2021年は2100万ドルのオプションとなっているが、ヤンキースは彼を500万(約5億4300万円)でバイアウトすることも可能だ。ヤンキースは基本的に、エルズベリーに対する未練はないのだ」と断じた。さらに、トレードにおける価値は「皆無である」と指摘。「ポストシーズンでもチームに合流しておらず、随分前に球団はヤンキースタジアム内にある彼のロッカーを(他の選手に)譲っている」とも伝えている。
記事によると、ポストシーズンの最中にヤンキースのある選手はこう語ったという。「エルズベリーは故障者リストにいるため、ポストシーズンの分配金の(1人に与えられる)全額を受け取ることになるだろう」。
本拠地に自身のロッカーはなく、同僚からも非難の目を向けられ、メディアからは“幽霊部員”と揶揄される始末。ヤンキースにエルズベリーの居場所はないようだ。
(Full-Count編集部)