元オリ大島氏、11人の選手と新米監督がスタートした地域球団の今 「チームは生まれたばかり」
ノッカー、打撃投手、グラウンド整備、ボール拾い…試合では三塁コーチを務めながらサインを出す
練習ではノッカー、打撃投手、グラウンド整備、ボール拾いをこなし、試合になれば11選手しかいないため、三塁ランナーコーチに自ら立ちサインを出す。プロ野球で活躍しコーチまでも務めた男をここまで動かすものは何なのか。
「昔に比べ社会人野球の数も減って、野球をやりたくてもできない人たちも多い。情熱を持って仕事と野球を両立できる人たちの役に立てれば。簡単なことではないですが、共にそれを乗り乗り越えていきたい。我々のチームは地域球団ですから皆様の“承認”と、そしてチームの“勝利”を求めて少しでもそこに近づけるように頑張っていきたいですね」
11月10、24日には第3回セレクションが日本生命グランドで行われる。年齢制限は設けておらず野球への思いがあれば全ての選手を大島監督がチェックする。
「まずは遊び感覚でもいい。もう一度、野球に挑戦したい、まだまだ野球を続けたい選手たちを待っています。来年の目標は公式戦で初勝利すること。一歩ずつ全員で前に進めていければ」
新球団で初めて監督を務める大島氏の挑戦はまだ、始まったばかりだ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)