“強行先発”で5回2失点のシャーザー 世界一に歓喜「全員が全力を尽くした」
敵将は「最初に会ったときから感心していた。彼におめでとうと言いたい」
■ナショナルズ 6-2 アストロズ(ワールドシリーズ・日本時間31日・ヒューストン)
ナショナルズは30日(日本時間31日)、敵地ミニッツ・メイド・パークでアストロズに6-2で勝利し、初の世界一に輝いた。首痛の影響で27日(同28日)の第5戦での先発登板を回避しながらも第7戦に“強行先発”し、5回7安打2失点の力投を見せたマックス・シャーザー投手が「全員が全力を尽くした」と喜びを語っている。MLB公式が伝えている。
絶対的エースのシャーザーが、首痛によりワールドシリーズ第5戦の先発を回避。ナショナルズは第5戦を落とし、2勝3敗と王手をかけられたが、第6戦に勝利して望みを繋いだ。第5戦の朝にはベットから起きられなかったというシャーザーは第7戦に“強行先発”し、味方打線がゼロに抑えられる中、5回2失点の力投を見せた。すると7回にレンドンのソロとケンドリックの2ランで2ランで逆転。6-2で勝利して球団初の世界一に輝いた。
シャーザーは記事内で「2019年の素晴らしいチームの一員だということだよ。みんな戦った。全員が全力を尽くした。誰もが結果を出し、最後まで勝つことができた」と喜びを語っている。また、“強行先発”に体の状態の心配されたが「(リスクは)なかった。身体は良い感じだった。コルチゾン注射が効いたよ」と問題なかったとした。
MLB公式は別の記事で両監督のコメントも紹介。ナショナルズのマルティネス監督は「プレーするのが大好きな絶対に屈しない選手たちの集まりなんだ。リードされていても諦めない。戦い続けて勝利したんだ」と選手たちを称えている。
一方でアストロズのヒンチ監督は、シャーザーを称賛した。「彼に球数を投げさせた。1イニングで約20球投げさせたんだ。我々は出塁した。強打した。球もよく見ていた。彼と対戦した第1戦で彼は必要なところでアウトをとっていたが、そのときとほぼ同じ感じだった」と対策を講じながらも要所を抑えられたことに脱帽。「最初にアリゾナで会ったときから感心していた。ワールドシリーズチャンピオンになったことで彼におめでとうと言いたい」と脱帽の様子だった。
最多勝に4度、サイ・ヤング賞に3度輝いた“最強”右腕のシャーザーは、自身初の世界一。35歳にしてついに“最後のピース”を手に入れることとなった。
(Full-Count編集部)