ヤ軍チャップマンが契約破棄してFA市場参入も 残り2年総額32億円を蹴る可能性
MLB公式サイト伝える「契約延長ならないならオプトアウトを考えている」
ヤンキースの守護神アロルディス・チャップマン投手が、オプトアウト(契約破棄)して退団する可能性があると、MLB公式サイトが伝えた。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると「チャップマンはヤンキース残留を希望しているが、すぐに契約延長とならない場合にオプトアウトすることを考えている」という。
ヤンキースは2016年オフにチャップマンと5年総額8600万ドル(約93億円)で契約。3年目終了後にオプトアウトが可能だ。MLB公式によると、チャップマンの契約は残り2年総額3000万ドル(約32億4500万円)で、これを蹴ってオプトアウトした場合はヤンキースがクオリファイングオファー(1780万ドル=約19億2500万円)し、チャップマンは「それを拒否するであろう」としている。
記事はまた、ヤンキースが今オフFAになったゲリット・コール投手獲得を目指す場合は「チャップマンを手放す可能性がある」と指摘している。
31歳のチャップマンは今季60試合57イニングを投げて防御率2.21、3勝2敗37セーブ、85奪三振の成績を残して「マリアノ・リベラAL最優秀救援投手賞」を受賞した。しかし、記事は「ヤンキースが彼と2年よりも先まで契約延長したいかは確かではない。球速は今でもエリートレベルであるが、直球の平均球速はもう100マイル(約161キロ)ではなくなり、来年2月に32歳になる」と伝えている。
さらに記事はヤンキースの救援投手陣に言及。「代わりのクローザー候補としてザック・ブリットンがいる。そして、有能なセットアッパーとしてアダム・オッタビーノ、チャド・グリーン、トミー・ケインリーがいる。2019年は怪我のため1試合しか登板しなかった4度オールスターに選出されたデリン・ベタンセスと金額を抑えて再契約するかもしれない」と指摘。チャップマンが移籍したとしても、致命的な痛手にはならないことをにじませている。
(Full-Count編集部)