FAストラスバーグとの長期契約は「危険」 米メディアがヤンキースへ警鈴
ストラスバーグは10年に右肘TJ手術「新たな靭帯は時間の試練に耐えることができるか」
今季のナ・リーグ最多勝でワールドシリーズMVPに輝いたスティーブン・ストラスバーグ投手は、ナショナルズとの7年契約の残り4年総額1億ドル(約108億円)の契約を破棄できるオプトアウト権を行使し、フリーエージェント(FA)となった。ヤンキースのお膝元、米ニュージャージー州最大のニュースサイト「nj.com」は「なぜストラスバーグとの契約に慎重になるべきか」とのタイトルで、同投手の不安要素を指摘している。
記事では「ストラスバーグの残り時間は少なくどんどん少なくなってきてるかもしれない。FAのことを言っているわけではなく彼の肘の靭帯のことを言っているのだ」と伝えた。そして「(ヤンキースの)キャッシュマンGMは、ストラスバーグに高額で長期契約をオファーする前によく考えるべきだ」と警鐘を鳴らしている。
ストラスバーグは10年に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。本格的に復帰した12年以降は毎シーズン先発ローテの一角としてフル回転しているが、その一方で右肘の負担がかかっているのも事実だ。記事では「彼の新たな靭帯が時間の試練に耐えることができなければ、彼の長期的なキャリアはとても危険をはらんでいる」と指摘している。
ヤンキースの先発陣では田中将大、ルイス・セベリーノらがいるが、ベテラン左腕CC・サバシアが今季限りで引退。悲願の世界一へは先発投手陣の補強は欠かせない。記事ではストラスバーグについて「ヤンキースのオフシーズンのターゲットとしてはパーフェクト」と評価。その一方で「彼の未来の不確かさは現実だ。もし、ストラスバーグが4~5年契約を受け入れれば別の話だが、彼がそれを受け入れることはないだろう」と指摘。右腕が望むであろう7~8年程度の長期契約はリスクが伴うとしている。
ナショナルズの初の世界一に獅子奮迅の活躍を見せたストラスバーグ。右肘の心配のある中、どのような契約を勝ち取るのか。米球界の注目が集まっている。
(Full-Count編集部)