【プレミア12】元Gマシソン打たれてカナダ敗退 来年3月のアメリカ予選1枠に五輪切符かける

カナダ代表に選出されているスコット・マシソン【写真:Getty Images】
カナダ代表に選出されているスコット・マシソン【写真:Getty Images】

韓国は突破決定&キューバは勝てば突破、豪州敗退なら韓国は東京五輪に前進

■オーストラリア 3-1 カナダ(プレミア12・8日・韓国)

「第2回 WBSC プレミア12」のオープニングラウンドは8日に最終日を迎え、スーパーラウンド進出の6か国が出揃う。韓国・高尺スカイドームで行われたC組の一戦では、オーストラリアが3-1でカナダを破った。この結果、オーストラリア、カナダが1勝2敗で並び、当該チームの得失点率の差でカナダの敗退が決定した。カナダ代表公式ツイッターが敗退を報告。WBSC公式ホームページも「カナダが敗退した」と伝えた。

 カナダはKBO(韓国プロ野球)SKでプレーする先発ダイクソーンが、地の利を生かして6回2安打1失点の好投。同点の8回2死一、二塁のピンチで今季まで巨人でプレーしたマシソンを投入したが、痛恨の勝ち越し打を浴びて敗れた。

 仮にナイターでの韓国-キューバ戦でキューバが勝った場合、この両チームが2勝1敗でスーパーラウンドに進出。逆にキューバが敗れた場合は、韓国以外の3チームが1勝2敗で並ぶことになるが、カナダは当該チーム間のTQB=(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)ですでにオーストラリアを下回っているため、最終戦を待たずに敗退が決まった。今大会で米大陸最上位国に与えられる東京五輪の出場権獲得も逃し、来年3月に行われるアメリカ最終予選での1枠、その後の世界最終予選の1枠にかけることとなった。

 一方、韓国はオープニングラウンド突破が決定。キューバとの最終戦に勝利すれば1位通過、敗れれば2位通過となる。キューバは勝利すれば1位通過、敗れればTQBによって最下位で敗退し、オーストラリアが2位通過となる。

 また、五輪開催国の日本を除く上位2か国が世界最終予選行きとなる10月のアジア選手権でチャイニーズ・タイペイ、日本、中国に続き4位だった韓国は、今大会でオーストラリアがアジア最上位になると、東京五輪の道が完全に絶たれる。今大会で出場権を獲得できず、世界最終予選にも進めなくなるため。ただ、仮に最終戦で韓国がキューバに敗れると、オーストラリアの敗退が決定。韓国が今大会でアジア最上位にならなくても、すでにスーパーラウンド進出を決めているチャイニーズ・タイペイが最上位ならば、中国と韓国が世界最終予選に進める。つまり、オーストラリアがオープニングラウンドで敗退すれば、韓国は最低でも世界最終予選に進むことができる。

(Full-Count編集部)

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