【プレミア12】元Gマシソンの東京五輪出場へ厳しい1敗…敗退をカナダメディア嘆く「大打撃」
今大会で米大陸最上位国に与えられる東京五輪の出場権獲得も逃した
■オーストラリア 3-1 カナダ(プレミア12・8日・韓国)
元巨人のスコット・マシソン擁するカナダが大会から姿を消した。「第2回 WBSC プレミア12」のオープニングラウンドC組は8日、韓国・高尺スカイドームで行われ、カナダは1-3でオーストラリアに敗戦。オープニングラウンド敗退が決まり、今大会で米大陸最上位国に与えられる東京五輪の出場権獲得も逃した。まだ望みがあるが、地元メディア「CBCカナダ」は「対オーストラリア5連敗は、カナダのオリンピック出場への望みに大打撃を与える」と伝えている。
勝てばオープニングラウンド突破が濃厚となる一戦だった。カナダはKBO(韓国プロ野球)SKでプレーするダイクソーンが先発。初回に1点を先制されが、調子を掴むと地の利を生かして6回2安打1失点と好投した。同点の8回2死一、二塁のピンチでマシソンがマウンドへ。しかし、4番ウェイドに右中間を破る三塁打を浴び、痛恨の2失点。これが決勝点となった。
東京オリンピック出場権獲得を目指し、“最強メンバー”を揃えた。マシソンは引退を表明しながらも、五輪出場のため代表に専念。マリナーズ、ブルージェイズで活躍し、16年球宴にも出場したマイケル・サンダース外野手も、同じく代表を最後の舞台に選んだ。ほかにも元フィリーズのフィリップ・オーモン投手、元日本ハムのダスティン・モルケン投手など実力者が集まった。
迎えた初戦ではオーモンが8回2安打無失点の好投。ソフトバンクのデスパイネ、グラシアルら強力打線のキューバに3-0で完封勝利を挙げた。第2戦では地元韓国に敗れたものの、1-3と接戦を演じた。1勝1敗とし、オーストラリアを破ればオープニングラウンド突破が濃厚だったが、目の前でこぼれ落ちた。
記事では「対オーストラリア5連敗は、カナダのオリンピック出場への望みに大打撃を与える」と言及。カナダは2004年のアテネ五輪で勝利して以来、国際試合でオーストラリアに5連敗となった。また、今大会で米大陸最上位国に与えられる東京五輪の出場権獲得も逃した。
それでもまだ五輪が完全に絶たれたわけではない。カナダは来年3月に行われるアメリカ最終予選、世界最終予選で、最後の2枠を巡る戦いに挑む。マシソンはカナダ代表として東京に戻ってこられるのか。巻き返しに期待したいところだ。
(Full-Count編集部)