【eBASEBALL】ヤクルトが勝ち越し 森本稀哲氏も唸る「プロ野球さながら」
自慢の打線が爆発して2連勝「先週巨人にボコされていたので」
「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン eペナントレース第2節が10日、フジテレビ内特設ステージで行われ、セ・リーグの第1カードでヤクルトが今シーズン初の勝ち越しを決めた。第1節では巨人に3タテを食らい、まさかの全敗スタートとなったヤクルト。カープとの対戦となったこの日は初戦を引き分けで終えたものの、その後は自慢の打線が爆発し、2連勝でこのカードを勝ち越した。主将の大川は「次節からは交流戦でパ・リーグとの対戦になる。ヤクルトは攻撃力があるので、DHありになることはプラスになる」と巻き返しを誓った。
なんとか今シーズン初勝利を挙げたいヤクルトは、1戦目に昨年西武でプレーしチームを日本一に導いた主将・大川が登場。初回にカープの先発・遠藤から4番・村上が左越え3ランを放ち先制に成功した。しかし、3回に長野に2ランを浴びるなど中盤に詰め寄られ、1点差で迎えた4回には岩本に代打同点本塁打を許し、試合はそのまま引き分けに。チームとしての初勝利を目前で逃した大川は「徐々に(点数を)取られてきて、精神的に落ち着いてできなかった」と肩を落とし、「絶対に勝って初勝利をと思っていた。最大3点差あったが、追いつかれて悔しいです」と悔やんだ。
2試合目はヤクルトが高良、カープは昨年打撃2冠の倉前との対戦。ヤクルトは初回に青木の先頭打者本塁打でカープ先発・大瀬良に先制パンチを浴びせると、そこから3連打でさらに2点を追加した。2回にメヒアの右越えソロで1点を返されたが、そのウラに再び青木、山田と2者連続本塁打が飛び出すなどカープをすぐに突き放し、序盤に試合の大勢を決めた。
この勝利が今シーズンチームにとっての初勝利となり、ステージ上ではメンバーがヤクルトの応援グッズの定番である傘を振って喜びを分かち合った。高良は「先週巨人にボコされていたので、打ち負けないようにと思って打撃練習ばかりしていた」と安堵の表情を浮かべた。3戦目も青木が2本塁打を放つ活躍を見せ快勝。2連勝で今季初の勝ち越しを決めた。
このカードを解説した森本稀哲氏は、軽妙なトークで会場に集まったeBASEBALLファンを沸かせた。実際のプロ野球の解説も多数担当している森本氏は「3連戦を通じて、青木選手がポイントになっていた」と3試合で4本塁打を放つ活躍を見せた青木選手の働きを絶賛。「『この打者に回したくない』と実際のプロ野球さながらに感じるのは面白い」と唸っていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)