ショートスターターも登場、何人が先発に? パ先発投手と最多先発登板を振り返る

パ・リーグ最多の先発登板投手は日本ハムの18投手

○楽天 14投手

美馬学(25)石橋良太(19)辛島航(18)岸孝之(15)則本昂大(12)塩見貴洋(8)菅原秀(8)福井優也(8)弓削隼人(7)釜田佳直(5)安樂智大(4)藤平尚真(3)近藤弘樹(2)熊原健人(1)

最多先発:美馬学投手
25試合8勝5敗 143.2回 112奪三振 防御率4.01

 エースの則本昂が故障で長期離脱、同じく投手陣の柱である岸が不振に苦しむ中で、14投手でローテーションを回し、2年ぶりのAクラス入りを果たした。自己最多の9勝を挙げた辛島などの実力派はもちろん、石橋、弓削がともにカットボール中心とした投球スタイルを確立。打たせて取る投球で投手陣を支えた。

 最も多くの試合に先発したのは美馬。今年のハイライトは何と言っても7月18日のソフトバンク戦だろう。8回まで1人も走者を出さない「完全投球」で鷹打線を圧倒。9回裏に四球から1点を失ったが最後まで投げ切り、完投勝利を挙げた。今オフに国内FA権を行使しており、今後の動向に注目が集まる。

○ロッテ 14投手

二木康太(22)ボルシンガー(20)石川歩(17)岩下大輝(17)種市篤暉(17)涌井秀章(17)小島和哉(10)佐々木千隼(6)土肥星也(6)西野勇士(6)有吉優樹(2)唐川侑己(1)中村稔弥(1)ブランドン(1)

最多先発:二木康太投手
22試合7勝10敗 128.2回 115奪三振 防御率4.41

 チームの大黒柱・涌井と昨季最高勝率のボルシンガーが苦しんだ一方で、若手の活躍が光ったロッテ。14人の先発投手でシーズンを戦い抜いた。3年目・種市は昨季を大きく上回る自己最多の17試合に先発し、チームトップタイの8勝。同様に岩下、小島などの面々も活躍の兆しを見せた。

 最多先発は二木。パ・リーグ最多の10敗を喫した一方で、自身最多タイの7勝を挙げた。「クオリティースタート」の数は10回と、やや調子に左右されがちであるだけに、プロ7年目の来季は再現性を高めて最低でも勝利数と敗戦数を逆にしてもらいたい。

○日本ハム 18投手

有原航平(24)加藤貴之(21)金子弌大(19)杉浦稔大(14)上沢直之(11)堀瑞輝(10)ロドリゲス(10)上原健太(8)浦野博司(4)村田透(4)吉田輝星(4)バーベイト(4)北浦竜次(3)吉川光夫(3)斎藤佑樹(1)中村勝(1)生田目翼(1)吉田侑樹(1)

最多先発:有原航平投手
24試合15勝8敗 164.1回 161奪三振 防御率2.46

 日本ハムはパ・リーグ最多の18人の投手が先発。中でも目立ったのが新戦術「ショートスターター」の存在だろう。加藤、堀などが先発として短いイニングで降板し、ベテランの金子につなぐなど、これまでにない革新的な投手起用が目立った。伸びのある直球を持つ杉浦稔大投手やパワーピッチャーのロドリゲスは、試合前半の5イニングを任される場面が多かった。

 流動的な投手起用が目立った一方、エースの座に君臨したのが有原。150キロ中盤の直球がある一方で、ツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カットボール、フォークなど多彩な変化球も見事に投げ分けた。1イニングあたりで出した走者の平均数は驚異の0.92人。まさに「本格派」という言葉を体現するかのような活躍で15勝を挙げ、堂々のリーグ最多勝に輝いた。

オリックスは山岡が26試合、山本は20試合と若き右腕がフル回転

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