【プレミア12】米国、痛恨敗戦で決勝消滅 前夜日本戦→12時開始の厳しい日程も「準備はできた」
今大会での東京五輪出場権獲得にも厳しい1敗「結果については非常に残念」
■オーストラリア 2-1 アメリカ(プレミア12・13日・東京ドーム)
「第2回 WBSCプレミア12」(テレビ朝日系列で放送)は13日、東京ドームでスーパーラウンドのアメリカ-オーストラリア戦が行われ、アメリカは1-2で敗戦。スーパーラウンド1勝3敗となり、決勝戦進出が消滅した。前夜に野球日本代表「侍ジャパン」を破り、今大会での東京五輪出場権獲得に望みをつないでいたが、オーストラリアにまさかの敗戦。スコット・ブローシャス監督は「非常に残念」と悔しさを滲ませた。
前夜の日本戦で予告先発として発表されながら、コンディション不良で試合開始3時間前に登板回避となったフックが先発したアメリカ。しかし、初回に先頭のティモシーに四球を与えると、続くキャンベルが右前打。3番グレンディニングも四球で満塁とし、1死からホワイトフィールドにセンターへの2点適時打を浴びた。
その後は好投したものの、打線は7回までわずか1安打。8回にペイトンのソロで1点を返したが、追いつくことができずに惜敗した。
この敗戦で決勝進出が消滅。メキシコが夜に行われる日本戦に勝利すれば決勝進出が決まるため、アメリカは今大会の米大陸最上位国に与えられる五輪出場権を逃す。その場合、来年3月の米大陸予選と世界最終予選で出場権を目指すことになる。
ブローシャス監督は「この結果については非常に残念に思う。オーストラリアはこれまで接戦が多く強いチームだと認識していた。今日も緊迫したゲームだったと思うが、十分に点を稼ぐことができなかった。初回のフックをオーストラリアが打ったことが今日の結果となったと思う」と沈痛の面持ち。前夜に19時開始の日本戦をこなしたあと、翌日の12時にオーストラリア戦の試合開始という厳しいスケジュールだったが、「選手たちは昨日夜遅くに緊迫した試合をしたが、しっかり準備をして試合に入れたと考えている」と敗戦の理由にはしなかった。
また、「もう少し休ませたい」との理由で日本戦の登板を回避させ、一夜明けたこの日の先発マウンドを託したフックの状態については「しっかりと準備ができて内容も良かったと思います。オープニングラウンドでも投げたけれどスロースターターだった。うまくゴロが抜けたところにヒットが出たが、それ以降はよかった」と話すにとどめた。
決勝進出は逃したが、3位決定戦の可能性は残されているアメリカ。ただ、今大会での五輪出場権獲得に向けて、あまりにも痛い一敗となった。
(Full-Count編集部)