広島野間、朝山コーチの指導で取り入れた“新フォーム”に手応え「自分のものに」
バットを寝かせる打撃フォームで「飛距離も出るようになった」
佐々岡新体制の広島で新たに就任したのが朝山東洋1軍打撃コーチ。若手中心のメンバーで行われている広島の日南秋季キャンプで、今季まで指導歴15年の朝山コーチから真っ先に名前が挙がったのが野間俊祥だ。
野間は代走の切り札から18年のシーズン途中に外野の一角に定着し、126試合で打率.286、5本塁打、17盗塁と活躍。丸佳浩がFA移籍した今季は主軸に期待されたが、打撃不振で後半戦はスタメンを外れることが多く、打率.248と低迷した。
朝山コーチの指導で、野間は今キャンプから構える際に立てていたバットを寝かせる打撃フォームを取り入れた。朝山コーチは「投球に対して最短距離でバットが出るようになった。力をうまく伝えられるようになってきたことで、飛距離も出るようになった」と効果を説明した。
野間も「キャンプ中に一度崩れてしまったが、そこから修正できて、ようやく自分のものになってきた」と手応えを感じているようで、フリー打撃では外野フェンス際に大きな打球を連発。「キャッチャー側に重心を意識して、しっかり軸足に体重を乗せてから、踏み込んで打つイメージ」と、連日フリー打撃やロングティーなど、打ち込みを続けている。
「大体の道筋は見えてきたので、冬場から秋季キャンプでしっかりと自分の形を固めていきたい」という野間。2軍コーチ時代に不振の野間を再生させた経験も持つ朝山コーチのもと、今度こその定位置確保が望まれる。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)