DeNA関根、俊足生かし首位浮上に貢献! 18得点は乙坂超え「自分も何かチームに貢献」
4打数無安打ながら1盗塁、2得点で勝利に貢献、リーグ6位の18得点、同3位の8盗塁を記録
メキシコのウインターリーグに参加し、ヤキス・デ・オブレゴンでプレーしている横浜DeNAベイスターズの関根大気外野手が14日(日本時間15日)、ホームで行われたカニェーロス・デ・ロスモチス戦に「1番・中堅」でフル出場し、4打数無安打ながら1盗塁、2得点と足で結果を残し、8-2でチームを今季初の6連勝へと導いた。これでオブレゴンは18勝11敗で、単独首位に浮上。関根はリーグ6位の18得点、同3位の8盗塁と、俊足を生かしたプレーでチームに貢献し続けている。
「6連勝は本当に大きい。今日はヒットは打てませんでしたが、塁に出ることを考えていました。チーム全員で戦っていく中で、自分も何かチームに貢献できたらと思っていた。今日も勝ててよかったです」
2打席目の3回1死から放った二ゴロが相手の失策を誘い、二塁に到達すると、1死満塁となった後、かつてBCリーグの石川、信濃でもプレーした4番ヘスス・バルデス外野手の中越え3点適時二塁打で先制のホームイン。関根はこれまで、継続的にセーフティーバントを試みようとしていたため、どのチームも関根の打席では内野手が浅めに守ることが多く、この日の失策での出塁も、相手二塁手が定位置よりも前に守っていたことから、強い当たりの打球を弾く幸運を呼んだ。
関根は、6-2で迎えた4打席目の6回にも1死から死球で出塁し、2死二塁となった後、三塁に盗塁。その後、味方の適時打で7点目のホームを踏んだ。これで5試合連続の得点。関根はこの日で21試合目の出場だが、17年にオブレゴンでプレーした同じDeNAの乙坂智外野手が記録した15得点(27試合)を早くも抜いており、その高い得点力がチームの白星にも反映されている。
打席に向かう際の登場曲は、人気ラテン歌手マーク・アンソニーのサルサ「ビビル・ミ・ビーダ」を愛用する。「私の人生を生きる」という意味のタイトル通り、自ら志願してのメキシコでの武者修行。「自分らしく」という思いを胸にグラウンドに立ち、懸命にプレーする姿は、すでに多くの地元ファンを魅了している。
前期リーグ残り6試合。同リーグは前後期の各順位によってそれぞれポイントが与えられ、その合計ポイントで10チーム中上位8チームが来年1月に行われるプレーオフに進出できるシステムだ。関根は自主トレの関係でメキシコで年を越すことはできないが、今後も献身的なプレーで得点を重ね、チームを前期首位ターンへと導いていく。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)