【プレミア12】侍ジャパン、いよいよ日韓決勝戦 會澤は前夜の「最大の収穫」を生かせるか
「捕手として人から伝え聞くのと、自分が肌で感じるのでは大きな違いがあります」
「こういう時代ですから、もちろん初めから韓国のデータは持っていると思いますが、捕手として人から伝え聞くのと、自分が肌で感じるのでは大きな違いがあります。スコアラーから聞かされるのも良いデータではありますが、それを頭に入れた上で自分が実際に見て『あ、そうだった。あ、違った』と感じることの方が大事なので。
2日連続で同じ相手と対戦し、2日目が決勝戦という、こんなイレギュラーな日程は普通はありません。そう考えると、1試合目は大いに利用すべき。結果論ですが、その試合の先発が岸だったのは非常に良かったと思います。昔の日本シリーズみたいなことをやれるので。初戦にベテランのコントロールのいいピッチャーを使っていろんなデータを集めて、2戦目が大事、と。それと同じようなことができた。
これは韓国とお互いに言えることではありますが、韓国のピッチャーはあまり試しているようには見えませんでした。抑えにかかってきて、日本の打者に打たれたように見えました。しかも、スタメンのキャッチャーは次世代の正捕手候補。後から出てきたのが正捕手だったので、泳がせて、データ収集して、ということはあまり考えにくいのかなと」
あとは、このデータを決勝でどう生かすか。まずは先発・山口の頑張りにかかってくるが、最終戦とあってほとんどのピッチャーが登板可能。間違いなく“総力戦”となる。
「日本の後ろの3枚(甲斐野、山本、山崎)は18日以降の試合がないので、どんな形でも突っ込むことができる。長いイニングは難しいかもしれませんが、3人で4イニングくらいまではいけるでしょう。中3日の今永もいけますし、アンダースローの高橋礼もいる。韓国も左の2枚看板が両方出てくるはずなので、打線は苦戦するかもしれません。16日の試合とは違ってロースコアのゲームになるでしょう」
その中でキーマンとなるのは誰か。野口氏は「イ・ジョンフは韓国のキーマンになりそうですね。日本の投手陣がどれだけ抑えられるか」とした上で「日本は右バッター陣がどれだけ奮起できるか。左ピッチャーが連続で出てくる可能性があるので、鈴木、浅村、坂本、山田、外崎、菊池、會澤あたりが頑張らないと」と、侍ジャパンの選手たちの名前を挙げた。2夜連続の韓国撃破に大きな期待がかかる。
○『世界野球プレミア12』の主な予定(テレビ朝日系列で放送)
11月17日(日)午後6時34分~ 決勝「日本×韓国」(ゲスト解説:上原浩治、秋山翔吾)
(Full-Count編集部)